忍者ブログ
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

毎週水曜更新の『マガジン9条』です。

この日曜日、またもや唖然な事件がありました。
その「秋葉原の無差別殺人事件」のことについて
今週、ふたつの記事で触れています。
ひとつは、「とうとうこういう事件が起きてしまったか」と
語りだす【雨宮処凛がゆく!】、
もうひとつは、先週からはじまった【週間つぶやき日記】
です。ぜひお読みください。

さて、今週の「マガジン9条」は、
【この人に聞きたい】は、フォークシンガーの小室等さんが登場。
1960年代に始まる日本のフォークブームを、
ご自身の歩みと重ねながら振り返っていただきました。

【伊藤真のけんぽう手習い塾】は、「憲法9条愛国主義」。
えっ、9条と愛国主義?
相反する価値観のように思えるこの二つですが・・・。
塾長が、画期的な提案をしています。
先頃出された、婚外子違憲判決から考えます。

【雨宮処凜がゆく!】は、秋葉原で起こった無差別殺人事件について。
雨宮さんがこれまで見聞きしてきた
「現場」や取材してきたケース。
そこで起こっていることと、
今回の事件の犯人をそこに追いつめたものは、
決して無関係ではないはず。

【癒しの島 沖縄の深層】は、
前回取り上げた沖縄県議会選挙のその後を。
与野党逆転の結果が、沖縄県政にもたらすものとは?

【やまねこムラだより】は、「福田康夫総理を支持する」。
内閣支持率が低迷する今、辻村さんがそう言い切る理由って?

【マガ9レビュー】は、オリバー・ストーン監督が
キューバの指導者・カストロへのインタビューを試みた
ドキュメンタリー映画「コマンダンテ」を取り上げます。

【週間つぶやき日記】は、国籍法をめぐる最高裁判決、
散歩の途中で出会った「幸運」、自衛隊の海外派遣など、
いろんなテーマでつぶやいています。

その他【みんなのこえ】【お知らせメモ】も更新しています。
それでは、今週もじっくりとお読みください。

(水島さつき)
PR
香川県に住む高校時代の友人が出張で東京に来たので、昼ごはんをともにしました。最近、景気はどう? みたいな話になると、彼は、

「高知道(四国を南北に縦断する高速道路)あるやろ、一部、対面2車線だったとこ、4車線にするんやて」

その道路、私も帰省時にときどき走りますが、渋滞などなく、いつもがらがら。

「そんな道路広げてどーすんやって。ガソリン代も高うなってんのに。ますますクルマ、走らんようになるわ」

彼、めずらしく興奮気味です。

「だいたいな、高速つくって、四国にいいことあったか? 瀬戸大橋できたら、高松にあった大手企業の支店が岡山に移っていったし、明石大橋できたら、徳島から大阪まで高速バスが走り始めて、徳島の若い子、週末に大阪の梅田あたりへ買いもんに行く。で、地元の商店街はますます客こらんようになる」

道路できて、四国からますます人が出ていったと彼は言いました。

それにしても地方の経済は厳しい。これまでのビジネスモデルが通じなくなっているといった漠とした感じはあるけど、「じゃあ、どうすればいいか」が見えてこない。

「まずは一次産業かな。食べるもんも、高こうなってるし」

友人は専業農家の次男坊。いまは地元企業のサラリーマンですが、自分も畑仕事しようと考えているそうです。

私の実家も、祖父母の時代はタマネギやみかんをつくっていました。養豚もしており、子供のころ東京に住んでいた私は、夏休みにじいちゃん、ばあちゃんの家に行くと、長い間、豚を観察していました。

人間が残した食べ物を食べて、そして大きくなって、人間の食べ物になる。なんてえらい動物なんだろう。子供心に敬意をもっていたのです。

そんな実家の周りも、いまでは県道が何本もできて、交通の便はよくなった一方、田んぼは減り、山のみかん畑も荒れています。

「香川県はせめて自分たちで小麦をつくってやな、讃岐うどんくらい自前で打てるようにならな、いかんで」

そう言い残し、彼は東京から四国へ帰っていきました。
毎週水曜更新の『マガジン9条』です。
梅雨入りです。空、どんよりしてます。

さて、今週の「マガジン9条」は、
またまた新連載が二つ始まります!

一つは、【鈴木邦男の愛国問答】
あの日本一の愛国者、鈴木邦男さんの連載コラムがスタートです。
何がどうなっていくのか? 改憲させたいのか、護憲なのか?
編集部も鈴木氏本人にもわからない、
これまでにないスリリングな連載コラムのスタートです。

そしてもう一つは、【週間つぶやき日記】です。
時事的な問題の解説のほか、
編集スタッフが日々の生活から感じたこと、
不思議に思ったことなどを、とりあげます。

【雨宮処凛がゆく!】は、「G8と地方の貧困の巻」。夏の洞爺湖サミットまであと1ヶ月。

【癒しの島 沖縄の深層】は、
今週末に即日開票される、沖縄県議会選挙について。
来たるべく総選挙の前哨戦となりますか!?

【狸穴から】は、「ものいおうにも」。
たぬき先生こと、小児科医 毛利子来さんが、
近頃感じる、医療や世の中のことについて。
みんなも黙ってないで、ちゃんと言いましょう!

【やまねこムラだより】は、
田植えが終わった水をたたえる田んぼの光景を眺めながら、
思ったこと、考えたことをつづります。

【マガ9レビュー】は、
NHKアーカイブのテレビドラマより『幻化』を取り上げます。
近頃の安易なつくりのテレビドラマが気になります。

その他、「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

(水島さつき)

   
朝日新聞の土曜版「be on Saturday」のトップに「フロントランナー」というコーナーがあります。ビジネス界に新しい風を吹き込んでいる人が登場する連載もので、先日の5月31日付には山梨日立建機の雨宮清社長が登場しました。

雨宮社長は、独自の地雷除去機を開発した技術者でもあります。

大型ショベルカーのような地雷除去機のアームには、1,000度の爆風にも耐えられるカッターが装備されており、それで地雷を爆破・解体するのですが、同時に強力な磁石で飛散した破片を回収する。地雷除去機は、これまでの危険な手作業を機械化できる可能性だけでなく、後部に備え付けられた鋼鉄の鍬が、地雷跡地を農地に変える役割も果たすのです。

1994年に訪れたカンボジアで、地雷で足を失い、顔にひどい傷を負った老婆が、孫をおんぶしている姿を見て、雨宮社長は「悪魔の兵器」を退治することを考え始めたそうです。

最初の機械ができたのはそれから4年後。その後も外国の軍人や地雷除去を行うNGOの人々の意見を取り入れて(湿地帯と乾燥地帯では機械の仕様も違ってきます)、改良に改良を重ね、現在、アンゴラ、アフガニスタン、カンボジア、タイ、ベトナム、ニカラグアで58台の地雷除去機が活躍しています。しかも1号機からすべて現役。

雨宮さんは1947年生まれ。中学を卒業後、建機メーカーに就職以来、技術畑を歩んでこられました。ニカラグアで地雷の爆風に巻き込まれたため、左耳が聞こえないそうです。

危険と隣り合わせの仕事にも、「俺1人の命で千人、1万人の命が救えるなら」と平気で言う。日本が世界に誇りうる、平和への思いと高度な技術を体現したような方。かっこいいなあ。
毎週水曜日は、「マガジン9条」の更新日です。

さて、今週の「マガジン9条」は、
【この人に聞きたい】は、
ドキュメンタリー作家・森達也さんの第2回。
『日本国憲法』という本を書くに至ったきっかけ、
9条についての考え方について伺いました。
インタビューの最後におまけ動画があります。
久々に付けてみました。お楽しみください!

【伊藤真のけんぽう手習い塾】は、
「地方自治と平和」について。
憲法95条から、地方自治の機能や本質について、
塾長が解説してくれています。
横須賀市議会の愚行“には、激しく批判!

【雨宮処凜がゆく!】は、
刊行されたばかりの雑誌『ロスジェネ』の話題から。
“超左翼マガジン”ということらしいですが、超左翼って??
雨宮さんも執筆してます。

【癒しの島 沖縄の深層】は、
まもなく公示日を迎える沖縄県議会選挙について。
衆議院選挙をうらなう結果となるのでしょうか? 注目です。

【マガ9レビュー】は、
「返還前夜」の沖縄を舞台にした馳星周の長編小説
『弥勒世(みるくゆー)』を取り上げます。

その他、「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

(水島さつき)

 アレイダ・ゲバラさんとの議員懇談会(5月27日 @衆議院議員会館)に参加してきたので、報告します。ちょっと長いけれど、読んでね。

 キューバ革命の士、チェ・ゲバラさんの娘であり、キューバの小児科医として活躍中のアレイダ・ゲバラさんは、今回、市民グループ、アテナジャパンとキューバ円卓会議の招きで初来日されました。2週間の日程で、東京、神戸、広島、沖縄をまわり、離日の前日、衆議院議員会館の会議室で、国会議員18名と市民、来日をサポートしたNPOの人たちが集まり、アレイダさんの話を聞き、質疑応答をしたのでした。

 会の冒頭、亀井静香氏が挨拶をされました。なんと亀井さん、チェ・ゲバラの大ファンというか、最も尊敬する人の一人だそうで、「貧困と圧政のために闘ったお父様のチェ・ゲバラの写真を執務室に掛けて今まで生きてきました。アメリカの大使が永田町の私の部屋を訪れた際、その写真を見て怪訝な顔をされていましたが・・・(ここで会場より笑い)
私は、抑圧される市民のために自らの命を投げ出した彼の爪のあかをでも煎じて飲みたいといつも思っているのです。」
みたいなことを述べられたので、ちょっとびっくり。

 広島出身の亀井氏は、自らの被爆体験を語った後、
「人類が絶対にやってはいけない愚かしいことの極地が原爆であり、
そのアンチテーゼが、ゲバラなのである」と結びました。
 いいお話でした。最近の亀井さんの死刑制度廃止についての発言など、とても共感する部分も多いのですが、、この日も私の中でのイメージが変わりました。でも確か、防衛ミサイル配備については、積極的推進派なんだよなあ・・・。そこは相変わらず共感できませんが!

 さて本題にもどります。アレイダさんは、まず日本映画や文化に親しみを持って育ってきたことを示した後、キューバと日本は、同じ島国であり、両国とも「他国から不幸な侵略を受けている」と名言しました。えっ。日本が侵略? どこから?と思わず考えたのでしたが、いうまでもなくそれは、アメリカのこと。沖縄に行き、沖縄の市民の声や現状を見てきたアレイダさんにとって、この状況は侵略以外の何ものでもないと映ったのでしょうか。

・キューバの輸出品は「医療」である。
 時に満面の笑みを浮かべ、時にお父さんそっくりの鋭い眼光で、手振り身振りをまじえながら、アレイダさんは話を続け、国会議員との質疑応答に答えていきます。興味深かったのは、キューバが国際協力を医療支援で行っていること。南アフリカには常時220から250人の医療者を派遣しており、そこからは、お金を支払ってもらっているそうだが、バングラディッシュ、グアテマラなどの貧困国においては、無償で行ているのだそう。また、今、ベネズエラには、3万人ほどの医療関係者がキューバから入っているとか。

「そんなにたくさんの医療関係者を国外に出して、キューバ国内の医者が足りなくならないのですか?」という質問については、「“連帯”というのは、自分のところで余っているものを出すのではなく、必要としているところに出すものです」ときっぱり。

 また、「そのように海外に医療協力で開発途上国に行くことは、人間として学ぶだけでなく、医療の専門家としても先住民の人たちからたくさんのことを学び、スキルアップしています。そしていいものをもらったら、“連帯”を通じてそれを返してあげる。それは当たり前のこと」だと、自らアンゴラの医療協力のミッションに参加した経験のあるアレイダさんは語ります。

 最後に、父、チェ・ゲバラが来日した際、彼が日本の社会を、国民たちをどう見ていたのかという、印象的なエピソードを聞かせてくれた、
「1959年、父ゲバラが日本を訪れたとき、そこに生まれようとしている大きな競争、格差について父は気になりましたが、日本人はあまり気にしていないようでした。歴史的に見て、日本には封建制度が長くありましたが、社会がかわったときに、それまでの君主が大企業の人間になってしまった。富がごく少数者である財閥などの手に移ったということは、それは国民の豊かさにはつながりません。
 私たちの暮らしの豊かさや快適さを求めていないわけではありません。でもそれが、目的の一番ではない、ということだけです。自分のためや、誰かの
ためではなく、みんなのために行う、ということですね。

 1959年から50年がたち、格差・貧困が深刻な問題になっている今の日本社会。
「社会主義の宣伝ばかりすると私を攻めないでね。でもやはり体制の違い、社会のシステムの違いは大きいですね」とにっこり微笑みながらいうアレイダさんの言葉に、国会議員の先生たちはどう思ったのでしょうか。
 
(水島さつき)
 

毎週水曜更新の『マガジン9条』です。
いい天気です。東京は、久しぶりの快晴。
さて、今週の『マガジン9条』は、

【この人に聞きたい】は、
先日緊急インタビューもお届けした
ドキュメンタリー作家の森達也さん。
今週号では、近著『死刑』を中心に聞いています。
テレビなどでも伝えていますが、
本日は、裁判員制度導入のちょうど1年前。
もしかしたら来年の今ごろ、あなたは裁判員に選ばれ、
難しい審理に加わっているかも・・・。
そうした時に、死刑制度のあるこの国で、
「死刑」をどう判断するのか? 
あなたは死刑を言えるのか?


実は「死刑」は、
憲法9条ともとっても深い関係のあるテーマです。
この現状を知り考えるためにも、
森さんの著書『死刑』は、必読です。
サイン本のプレゼントもありますよ!


【どーなってるの!?米軍再編】シリーズは、
番外編として「宇宙基本法って何?」を。
本日、成立しましたこの法律。
法案には「宇宙局」の制定なども盛り込まれていて、
名前からして冗談みたいだけれど、どうやら本当らしい。えっ、何それ? 
知れば知るほど、これまた9条ととても関係が深い。
というか、これって宇宙における9条改憲?
成立後の動向にも注目です。

【雨宮処凜がゆく!】は、
先週に続き「インディーズ系メーデー」や
「世界9条会議」のレポートを。
今週もびっくりする事実満載ですが、
その一方で生まれたたくさんの出会いやつながりに、
元気づけられる気がします。

【狸穴から】は「人を動かすもの」。
毛利子来さんが考える
革命や一揆などの「行動」に人を突き動かすものとは、
さて、何でしょうか?

【癒しの島 沖縄の深層】も更新。
5月15日、今年で36回目となる沖縄本土復帰記念日に、
岡留安則さんが考えていたこととは。

【やまねこムラだより】は、「13億のマリー・アントワネット」。
フランス王妃と「食糧問題」との関連は、読んでのお楽しみ。

【マガ9レビュー】は、
1980年代の中国映画の名作「黄色い大地」を取り上げます。
その他、【みんなのこえ】【マガ9レビュー】も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。
(水島さつき)

ブログ内検索
AboutUs
マガジン9条編集部
magazine9
ここは「マガジン9条」のブログです。「マガジン9条」とは、05年の3月に立ち上がった週刊のウェブマガジン。「憲法9条」のことを中心にさまざまな記事を掲載しています。このブログは、その「マガ9」の編集に関わるスタッフたちよって綴られる日々のあれやこれやです。「マガ9」の更新情報や、編集からこぼれてしまった情報などもこちらで紹介していきます。
●スタッフ紹介・・・・
水島さつき)
編集作業と事務局の仕事、それから週一のメルマガ担当。時々、「この人に聞きたい」インタビューや対談、ルポなどもやってます。年齢は秘密です。趣味は、猫を可愛がること。
コルヴィッツ)
「世界から見た今のニッポン」へのコラムを集めるべく、友人知人関係を越えて、ネットの海を遊泳しています。気分転換にやるのは、深夜にロックをヘッドフォンで聴いて踊ること(もちろん誰も見てないところで)。
想起来)
(シャンチーライと読んでください。中国語で「思いつく」)「マガジン9条」創刊以来の関わりですが、今は特に担当はありません。関心があるのは、肩こり、眼精疲労、腰痛をどう治すか。北京五輪に行くかどうか、迷ってます。好きな食べ物は、りんごとおせんべい。
アンドレ)
2m近い身長に120キロの体重をもち、どこからどう見ても体育会系、が、まったく運動をしたことがないオタク中年サラリーマン35歳。埼玉県在住。マガ9のアクセス向上主任。好みのタイプは音無響子。
図案チーム)
デザイン、イラストを担当の4人チーム。マガ9のページデザインには、読みやすさ、明るさ、ばかばかしさ、正直さ、テキトーさを心がけています。
「マガ9」の本
「マガジン9条」に連載されていた記事から6冊の本が生まれました。※アマゾンにリンクしています。






広告:忍者ブログ、[PR]