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子供たちが寝る前によくお話をしています。

桃太郎やかぐや姫、あるいはグリムやアンデルセンの童話はとっくに語りつくしてしまったので、いまは私の創作。というか、むかし見た映画や小説の換骨奪胎、つまりパクリです。

 最近、子供に好評だったのは「ミクロの決死圏」のネタ。医療チームが不治の病を治すため、ミクロの存在になって人体に入っていくという映画を、風邪を引いたお父さんの鼻の穴に、ノミくらいになった子供たちが入り込み、ビールスをやっつけるという冒険譚にしました。鼻毛の林を分け入り、鼻水のねばねばに悩まされ、咳の暴風雨を浴びながらも、ビールスと戦う勇敢な子供たち――と書きながら、恥ずかしくなってきますが。

これ以外にウケたのは大林宣彦の「転校生」、黒澤明の「七人の侍」の主人公を小学生にしたやつでした。彼らが大きくなって、これらの映画を見たら「オヤジの盗作」がばれることでしょう。

ある日、話が終わった後、息子がぼそっといいました。

「おれ、夢みたくないんだよね」

どうして? と聞くと、

「だって怖いのみたらいやじゃん」

でも楽しい夢もあるだろ。

「楽しい夢だったらさー、目が醒めたとき、がっかりするし」

 それを聞いて「夢のないやつだなあ」と思ったのですが、確か、松坂投手が「夢という言葉は好きじゃない」と言っていたのを思い出しました。夢って実現不可能なものだからというような理由だったと思います。また、野村監督も例のぼやき調で,

「夢は嫌いや。すぐ消えるからな」

 私は息子にこのエピソードを話し、「お前もがんばれ」と、意味のない励ましをしてしまいましたが、とりあえず「リアリスト」ということでよしとしておきました。
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鹿児島で起こった警察による公職選挙法違反でっち上げ事件が「冤罪ではなかった」って。それをメディアに批判されたら「もう冤罪という言葉は使わない」って。

この方、なんなのでしょう?

普通、政治家の失言というのは、腹の底で思っていることがつい口に出てしまうことを指します。たとえば「(朝鮮半島での)創氏改名は強制ではなかった」とか、「(スーパーフリー幹部のレイプをさして)男はそれくらいの元気があっていい」とか。数え上げればきりがありませんが、彼の腹の底にある言葉、それ自体がわけわからない。

「死刑は乱数表とかで、法務大臣の署名なしで自動的行われてもいいのではないか」は、“私は法務大臣の仕事をしたくない”と言っているようなものでした。その割には死刑執行数を増やしているようですが、「私の友人の友人はアルカイダ」にいたっては、諸外国に対する日本のイメージを悪くさせたがっているとしか思えない。

もちろん、ご本人にそんな意図はないでしょう。ただ、物事をきちんと考えることを身につけてこられなかったのだと思います。自民党総裁選では麻生太郎氏を推す理由として、「底抜けに明るいから」を連発。そして、先日は「自民党が次の選挙に勝てば、民主党のいい人が自民党にきて、政界再編が起こるから、兄の鳩山由紀夫からも私の携帯に電話が入る」。

この方が自民党→新進党→民主党→自民党と党籍を代えてこられたのは知っていますが、ところで「いい人」って何?

政治家の仕事の基本は、国の抱える問題を指摘し、その処方箋を示して、行く末に希望を抱けるようなメッセージを国民に送ることだと私は思います。

だから、鳩山邦夫さんは法務大臣の職だけでなく、政治家をお辞めになった方がいい。
昨夜のNHK「SONGS」で、久しぶりに忌野清志郎が登場。「雨上がりの夜空に」「スローバラード」のおなじみの曲の次は、新作「毎日がブランニュ-ディ」「誇り高く生きよう」。とくに「毎日が~」がよかった。56才で、あんなピュアな言葉を生み出すキヨシローはやっぱ、すごい。

マガ9レビューでも、カムバックを待ち望まれましたが、もう少し、時間がかかると思っていました。

番組の最後の曲は「JUMP」。3番目の歌詞はこう始まります。

世界のど真ん中で ティンパニーを鳴らして
その前を殺人者が パレードしている
狂気の顔で空は 歌って踊ってる
でも悲しい嘘ばかり 俺には聞こえる

初めてこの歌詞を聴いたとき、すぐさま、この8年間、やり放題だった超大国の元首の顔が思い浮かびました。

言葉には力がある。キヨシローの歌を聴くと実感します。

世界に誇れる日本のロックンローラーの復活ライブ(完全復活祭)は、2月10日の日本武道館で。
メディアは大騒ぎです。去年、山ほどあった食品偽装発覚も吹き飛ばすような報道振り。でも、この事件、食糧自給率が40%を切るわが国では何だかむなしい。

やまねこムラだよりの辻村さんの真似はできなくとも、せめて餃子のタネは自分でつくって皮で包む――子供のころ餃子づくりを母親に手伝わされた人も多いでしょう――これが私にとっての教訓でした。

それにしても「毒入りギョーザ」とは身もふたもない。去年は「発ガンうなぎ」というのもありましたが、こうしたネーミングは1人歩きするから怖い。

そういえば、去年の船場吉兆の偽装騒ぎのとき頭に浮かんだのは、

「いま行けば、安く食べられるのかな」

こういう発想になる自分のさもしさにほとほと呆れますが、昨日、近所のスーパーでは冷凍食品の安売りをしておりました。

ロシアのバシコルトスタン共和国の首都、ウファというところへ行ってきました。ウラル山脈の西にある人口100万人強の都市。ヨーロッパは「ジブラルタル海峡からウラル山脈まで」といわれるから、欧州の東端です。

到着時はマイナス24度でした(写真は町の中心部)。出発前に風邪をひいてしまった私には、もう笑うしかないような状況だったのですが、「この冷気を吸い込めば、身体のなかのウイルスを退治できる」と思って、空気をすーッと吸い込んだら、喉と鼻が楽になった(ような気がしました)。

バシコルトスタン共和国には約100の民族がいるといわれています(ロシアに住むほぼ全部の民族がいるそうです)。主要民族はロシア人、バシキール人、タタール人。うちバシキール人やタタール人はイスラム教徒が多く、またアジア系なので、日本人と見まがう人も少なくありません(しかも、チャーミングな女性が多い)。

原油価格の高騰で、世界第2位の産油国であるロシアの経済は好調です。たくさんの製油所があるウファも、空港や道路がきちんと整備されていました。

行き帰りのフライトともにモスクワ経由でしたが、帰りの成田便にはたくさんのロシア人の若者が乗っていました。ロシア人の日本旅行者は年々増加しています。

最近、青森のりんご「ふじ」、福岡のいちご「あまおう」が試験的にモスクワへ輸出されました。日本の高級果物ブランドは売れ行き上々だそうです。ロシア極東向けの日本製中古車の輸出増はいうまでもなく、日本の地方自治体とロシアとの距離は縮まりつつあります。

ロシアに限らず、中国、韓国(そして、いずれは北朝鮮)など隣国と日本の地方自治体がモノとヒトの交流をどんどん広げることで、地方経済の疲弊を打破できないか。移動中、そんなことも考えさせられました。
読売ジャイアンツはオフの補強でヤクルト・スワローズから、去年、リーグ最多安打を放ったラミレス外野手と最多勝のグライシンガー投手を、横浜ベイスターズからは日本で最速の球を投げる抑えのクルーン投手を獲得しました。

去年、セ・リーグ1位になりながら、クライマックスシリーズで中日ドラゴンズに3連敗して日本シリーズ出場を逃したのがよほど悔しかったのでしょう。「これで勝たなければウソだろ」とジャイアンツの滝鼻オーナーは言ったそうですが、この大型補強は、読売新聞の社主、渡邊恒雄(ナベツネ)氏の強い意向があったことは容易に想像がつきます。

かつて、プロ野球のストが史上初めて行われようとしていたとき、当時、選手会長だった古田捕手を指して「たかが選手が」と言ったのはナベツネ氏でした。スポーツライターの玉木正之氏が常々指摘するように、ナベツネ氏にとって、ジャイアンツは読売新聞の購買数とテレビの巨人戦視聴率をアップさせる道具程度のものなのでしょう。でなければ、生え抜きから明日のスターを育てるのでなく、よそで活躍した選手をかき集めてよしとするはずがありません。

ジャイアンツと同じく東京ドームを本拠にしていた日本ハムファイターズはフランチャイズを札幌に移して大成功しました。また、地元九州の選手を積極的にスカウトするソフトバンク・ホークスは、ローカルテレビ中継の視聴率も常時30%を誇っています。

でもナベツネ氏が目指すのは全国区の人気。北海道から沖縄まで、かつてどこにでも巨人ファンがいるような世の中を目指しているのではないか。

でも、時代は変わりつつあります。「野球は巨人」は、ナベツネ氏が政界を動かすフィクサー的な動きを身につけた政治部記者時代から冷戦後の数年くらいまでのことです。

そのナベツネ氏の仲介で大連立について密談した二人の党首討論、緊張感を著しく欠いているように見えました。

そして、かねてから読売新聞が重視するテロとの戦い。昨日、補給支援特別措置法が衆議院で可決されました。緊張感に満ちた議論が一度もされることなく。

この弛緩ぶり、かなりやばいと思います。

正月は香川県の実家に帰っていました。

帰省の際は、いつも自動車で近くの荘内(しょうない)半島を一周します。上の写真は半島に立つ紫雲出山の頂上から撮った瀬戸内海です。空気が澄んでいると反対側の岡山県が見えます。

聞こえるのは遠い汽笛と鳥の声くらい。時間の流れがゆるやかに感じられる、私の好きな場所ですが、いざ半島を出て、国道や県道を走ると、沿道は「ファスト風土」化していました。

これは消費社会研究家の三浦展氏が生み出した造語(「ファスト風土化する日本」洋泉社新書)です。ジャスコに代表されるような全国に展開する大型ショッピングモールや紳士服、家電製品の量販店など、派手な看板が並ぶ。地方の人々の生活が自動車中心になった結果、風景がどこへ行っても同じようになってしまったことを、どこへ行っても同じ味の「ファストフード」になぞらえた言葉です。

実家近くの国道にも靴の卸売り販売店や100円ショップなどが並び、元旦から営業しているパチンコ店の駐車場には消費者金融のATMが設置されていました。

三浦氏はファスト風土化の問題のひとつとして、消費を目的とした建物ばかりが目立ち、労働する人々の姿がますます見えにくくなっている点を挙げています。

が、そんななか、沿道に点在するうどん屋さんは別でした。チェーン店はほとんどなく、大きな構えから、プレハブまで、店の数だけ味がある(「うどん」といっても結構違います)。多岐にわたっているのです。

下の写真は、実家から歩いて15分のところにある、ちいさな平屋建ての「つるいち」というお店のかけうどんとおでん(ごぼう巻きと大根)。味噌ダレをつけて食べるおでんは、白だしのうどんととても合う。ちなみにかけうどんは190円、おでんは各80円、しめて350円。これで十分、満足感を味わえます。
「つるいち」では60代らしき夫婦と、若い息子さんが切り盛りしていました。間断なく来るお客さんのためにうどんを温め、食べ終わった食器を洗う動きは止まることがありません。その働きぶりに頭が下がりました。

俺も「つるいち」を見習おう――そう思って故郷を後にした次第です。
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