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「日本の会社や組織のトップは報酬が少ないと思う。“たくさん上げるから、その代わり経営の責任はとりなさい”というようにしないと、いつまでも日本は無責任体制が続いてしまうんじゃないか」と言ったのは外資系メーカーの日本人社員でした。5~6年前のことです。

そのとき私は「なるほど、経営者の責任はそういうものか」と納得したのですが、その後、リーマンブラザーズのCEOが年間30億円以上の報酬を得ていたとか、ビッグスリーの経営者が公的資金の注入をお願いするのにワシントンへ自家用ジェット機で出向いたとか聞くと、

そうでもないんじゃないか。

「明日、会社があるかもわからないし、その日の朝に解雇を告げられたら、数時間内に荷物をまとめて出て行かなくてはいけないんですよ」と言ったのは外資系金融機関の日本人社員でした。世界的な金融危機発生後の去年末のことです。

派遣切りと(やってること)同じじゃないか。

しかし、そんな処遇に社員が従わざるをえないのも、相当額の報酬を受けているからとか。

そんな企業風土をもつ会社が世界をしっちゃかめっちゃかにしたんだ、たぶん。
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「海賊ですから」「国民の生命と財産を守る」(byアソウタロウ)

まずソマリア沖に出没するといわれる海賊が日本船籍にどんな攻撃を仕掛け、何人がどのような被害に遭って、どのくらいの身代金を要求されたのか情報を公開してほしい。

テレビは同じような映像を繰り返し流すだけ(あの人たち本当に海賊なのかしら?)。日本政府は情報を把握しているのか。海上自衛隊派遣の賛成・反対云々を議論する以前の問題だと思います。

自民党は、「ソマリア」と「海賊」が私たちにはなじみが薄く、批判の対象にされずらいのをいいことに、派遣の手続きを進めているようですが、その一方、鳥取県のカニかご漁船の拿捕には触れない。

首相としてロシアに抗議しなさいよ。

「国民の生命と財産を守る」なら、境港の漁師さんのことを考え、きちんとしたコメントを発するのが先でしょう。

それもせずに「海賊ですから」って、漢字の読み間違いより聞き苦しい。
ドイツで学生生活を送っていたころ、ドイツの政治・社会に精通し、ドイツ語をネイティブのように話す日本人留学生がいました。ドイツの政界について、立て板に水で語る彼を見て、「たいしたもんだなー」と私は感心しきり。でも、当のドイツ人は若干、違う印象をもっていました。

「彼は、ぼくたち以上にドイツの政治に詳しいけど、日本のことをあまり知らないんだね」

異国人同士が語るとき、自分(と自分の国と文化)を語れない人は、相手からあまりリスペクトされないのではないか? 「当時、そんなことを思ったんです」と最近、日本の恩師に話したら、

「君、“ナショナル”なき“インターナショナル”なんてありえないんだよ。私たちのような人間が、自国のことを語らずに、国際社会を語ったみたところで、たいした説得力なんてないわけさ」

私は恩師の言葉から、小泉政権が掲げる構造改革の旗振り役や、安倍政権のブレーンで集団的自衛権の行使を認めるべきとした人たちの言動を連想しました。彼ら、アメリカの経済や政治に精通した「親米家」って、「規制緩和もせず、集団的自衛権も認めないようだから、日本はだめなんだ」と恫喝めいたことを言ってたなあと。

その特徴は否定形で語ること。アメリカと比べてここがだめ、あれがだめ。内側から湧き出るような、日本のビジョンはついぞ語られることがなかった(気がする)。で、ここで疑問――。

はたして彼ら「親米家」はアメリカの要人からリスペクトされていたのだろうか?

1月20日はワシントンでオバマ大統領の就任式。40代のアフリカ系大統領の誕生に(外国のことながら)ワクワクしつつ、同時に、これまでの日本の対米外交スタイルの限界を感じています。
最近、小劇場演劇に関わっていた1980年代当時を思い返しました。

当時の若手劇作家に少なからぬ影響を与えた「ブレードランナー」というSF映画があります。核戦争後の未来社会を描いた、いまもカルト的な人気を誇る作品ですが、「ブレードランナー」にヒントをえた「すべてが終わった後の世界」という舞台を私は何度見たことか。

「平和」な時代だったのだと思います。米ソ対立という奇妙なバランスの上にいた私たちは、実のところ核戦争の脅威をリアルにとらえていなかった。核戦争勃発に本当の危機感をもっていたら、「核戦争後の云々」なんていう物語を見たり、書いたりしなかったはずです。

ならば、演劇が小さな世界を描くようになる時代の方が、危機はより差し迫っているといえるのか?

ここ最近「若者の内向き傾向」がメディアで否定的に報じられています。「お酒を飲まなくなった」とか「クルマをほしがらなくなった」とか、ぜんぜん悪いとは思えないトレンドさえもネガティブに論じられたりする。そりゃ、メーカーは困るでしょうけど。

お正月のNHKの討論番組では、海外旅行をする若者の数が減っている点を指摘し、「日本の若者が世界に目を向けなくなっている」とコメントした人がいました。本当かしら?

私の学生時代あたりから、卒業が決まった後に海外旅行に出る「卒業旅行」が流行りだしたと思います。でも、それで世界に目を開かされたなんて話、あまり聞いたことがありません。

派遣切りなど、むちゃくちゃな雇用情勢が続いているなか、若者を中心に、しっかり地に足につけた生活を送ろう(送りたい)という意識が強くなっているのではないか。

そうであるならば、私はとてもいいことだと思います。
ここ数年、お正月は四国の実家に帰り、母親の近況と愚痴をたくさん聞き、お雑煮と讃岐うどんを毎日食べ、四国霊場第71番札所の弥谷寺に初詣をするのが恒例となっています。その後は東京に戻って、子供たちが所属する地元サッカークラブの新年親子サッカーの参加。

子供と親に分かれたチームが5~6試合を行うのですが、相手は小学生といえども、毎週、トレーニングと練習試合をこなしている。真剣勝負です。私は去年、足がもつれて転倒したのを猛省し、今回は前日に四国の実家近くにあるスパのプールと温泉で身体を十分ほぐし、両膝にサポーターをして万全の体制(??)で臨みました。

その甲斐あって、何とか対等の結果に持ち込んだものの、試合後、息も絶え絶えの大人たちを尻目に、「もっと試合、やりたいよお」とコーチに訴える子供たち。私は心底尊敬しました。

いまも下半身は筋肉痛でしゃきっと歩けませんが、やっぱりスポーツはいい。グランドに響く声は、厳しくもあり、優しくもあり。笑い声が湧き上がると、心がうきうきする。守るべき、つくっていくべきはこんな日常なんだなあと毎年、実感します。

今回の不況を機に、みんなで工夫して、お金のかからない楽しみをたくさん見つけられたらいい。それって、私のなかでは「平和」と直接つながっているのです。
最近、味噌業界の方々と接する機会が増えています。先日は、味噌品評会に出向き、米味噌、豆味噌、麦味噌など全国50種類以上の名品を味見させてもらいました。こんなにも味が違うのかと驚きと感動の連続。味見しすぎて、ちょっと酔っ払いましたが。

味噌業界は、国内需要が頭打ちのなか、海外に新たな販路を求めています。アメリカやアジアなどに、それなりの分量が輸出されていますが、そのほとんどが業務用(日本食レストラン)。何とか、一般家庭にも置いてもらいたい。そこで、たとえばアメリカ在住の日本人女性料理家に、味噌を使ったいろいろなレシピを開発してもらう試みをしています。私は味噌を使ったカルボナーラや味噌とワインで煮込んだスペアリブをいただいたのですが、とてもおいしい。とくにカルボナーラは生クリームの代わりの味噌がしつこくなくて、かなりいける(ちなみに日本の洋食レストランのシェフの99%は、隠し味として味噌を使っているそうです)。

世界的な金融危機の影響で、連日、リストラのニュースが流れる自動車や電機業界。とくに自動車産業は裾野が広いので、その影響は計り知れません。輸出産業でもっていた日本経済がこれからどこまで落ち込んでいくのか、暗い気持ちになります。

そんななか、「日本人は何百年も味噌と米を食べて生きてきた。(それが“世界一の長寿国”の理由とは言い切れないけれど)、私たちの食生活の良さを、もっと世界の人に知ってもらいたい」。そんな業界の人々の声に、私は少し励まされるのでした。
ゴールドマンサックスが注目の新興市場国としてBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)という略語を喧伝したのはいまから5年前です。この間、これらの国々は世界経済のけん引役を果たしてきました。

BRICsのうち、インドだけでなく、ロシアや中国でもテロ事件は起こっていました。けれども、その多くは国内事情、あるいは隣国との民族紛争を原因とするものだったように思えます。

ところが今回のテロはターゲットが全然違う。アメリカ資本の投資銀行が提唱する世界潮流の破壊という強い意図を感じるのです。

自分たちの立つ世界の足元は、本当は不安定でぐらぐらなんだ――そのことを改めて思い知らされています。
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