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北朝鮮の弾道ミサイル発射と地下核実験の狙いは、アメリカに自らを核保有国として認めさせることにあるといいます。が、北朝鮮政府はオバマ政権を見くびっているのではないか。前政権と同列に扱っているふしがある。大量破壊兵器のないイラクに侵攻し、核をもった北朝鮮へのテロ国家指定は解除するという、ダブルスタンダードのブッシュ政権に対するのと同じ姿勢を見せているように思えるのです。

大統領就任後のオバマ氏を見ていると、私にはどうしてもゴルバチョフ登場時と重なってしまう。

内に民主化・自由化、外に新思考外交をうたったゴルバチョフは、当初、西側世界から懐疑的に見られていました。

ソ連共産党書記長にそんなことができるのか?

ところが、ゴルバチョフ外交は、ベルリンの壁を崩壊させるにいたりました。ゴルバチョフがクレムリンのトップに立ったとき、いったい誰がそれを予測したでしょうか。

オバマ氏を「しょせんウォールストリートの代理人」とシニカルに言う人もいます。ゴルバチョフも「しょせんソ連共産党のエリート」と思われていました。

そもそもペレストロイカが始まったのは、ソ連経済がアフガニスタン侵攻の泥沼化と硬直した中央指令経済体制で疲弊していたから。アメリカ経済はいまイラク侵攻の失敗と金融資本主義の崩壊で疲弊している。

北朝鮮当局は、核廃棄を訴えたオバマ氏のプラハ演説を思い出すべきです。その実現がいつになるかはわかりませんが、彼は本気だと思います。

ブッシュ氏と同じような対応をオバマ氏にしたら、北朝鮮は自分の首を絞めることになる。政権の崩壊が近づくと私は思います。

アジアで大きな変化の予感がするのに、「日本も核武装を」と主張するわが国の政治家にいたっては、金正日同様、時代から取り残されているといわざるをえません。
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5月2日、忌野清志郎が亡くなりました。去年2月、武道館での完全復活ライブの後、喉頭がんが骨に転移し、治療に専念していると聞き、心の準備はできているつもりだったのですが、いまも動揺が収まりません。

マディのおやじさんが死んじまったぜ。

いまから20年以上前、ある雑誌のインタビューでキヨシローが開口一番、こう語りました。

マディって、誰?

それがブルース界の重鎮、マディ・ウォーターズのことだと知った私は、さっそくマディのLPを聞き始めました。

キヨシローが敬愛するミュージシャンだから。

その後も、オーティス・レディング、アレサ・フランクリン、サム&デイヴなど、キヨシローが好きな音楽を聴いていました。

ただ、大人になって時間の余裕を失っていくと、聴くもののほとんどがキヨシローの曲になっていきました。

カラオケへ行くと、RCサクセションやキヨシローのソロの歌ばっかりで、ヒンシュクかって。。。

いま「スローバラード」を聴いたら、泣いてしまいそう。

キヨシロー、お疲れさま。そして、ありがとうございました。
日本のプロ野球の2009年度シーズンが4月3日に始まりました。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本が2連覇! で盛り上がった余波の中での開幕です。

私も、前回のWBC同様、テレビの前で日本代表を応援していました。プエルトリコやベネズエラといったカリブの強豪チームと日本代表の試合がなかったのは残念でしたが、アメリカ移動後の第2ラウンド、決勝ラウンドでの度重なる韓国戦では、テレビ画面に向かって歓声や悲鳴を上げることも。

そんな私が言うのも何ですが、WBCを報じる日本のマスメディアは騒ぎすぎ。

3月5日の東京ラウンド開始から同月24日のロサンゼルス・ドジャースタジアムでの決勝戦まで、連日「サムライ・ジャパンは命を賭けて戦い」に臨み、いずれも「絶対に負けられない」なんて、いくらなんでも酷だ。選手や視聴者ひっくるめて煽る姿勢からは、「大本営発表、いまだ健在」という言葉が浮かんできました。

本来、野球はもっとのんびりしたスポーツです。実際にスタジアムに足を運ぶと、その「のんびりさ」を体感できます。

現在、東京に住んでいる私は、ときどき神宮球場へ出かけます。試合観戦だけでなく、ビールやコーラ、ホットドッグなどを手に、デーゲームなら青空、ナイターなら夜空を見上げ、季節の風に身をゆだねる楽しみを味わうためです。

周囲を見渡せば、ネクタイを緩め、ビールを飲んで脱力しているサラリーマン風のおじさんや、初めて球場に連れてきたらしいガールフレンドに一生懸命、野球のルールを説明する青年。あるいは、意味もなく、客席の階段を駆け上がる、開放感に満ちた野球帽の少年たち。試合開始を待ちきれず、鳴り物を鳴らすライトスタンドを陣取る応援団も微笑ましい。こうした野球ファンのなかに身を置いていると、私は平和な気分に浸れるのです。

この点、東京ドームは苦手。屋根付きの閉じた空間には、「今日は球場にでも行ってみるか」とふらりと入れるような、ゆるい雰囲気があまり感じられません。

プロ野球のシーズンは長い。春から秋までの約7カ月間、12球団は互いに何度も試合を繰り返します。熱狂や興奮は優勝がかかった終盤戦、その後のクライマックスシリーズや日本シリーズまで待たねばならず、そこにいたるまでは「昨日は勝った、今日は負けた」とささやかに一喜一憂する日々が続きます。

野球というのは動きの少ないスポーツです。チームスポーツのわりに、基本はピッチャーとバッターの1対1の勝負だし、その2人とキャッチャーを除けば、残りの守備の選手7人はじっとボールの動きを見つめている。攻撃側にいたっては、バッター以外の8人は自分の打順がくるまでベンチで待っている。

野球のフィールドには広さの統一基準がありません。両翼の短い球場をフランチャイズにするチームのバッターはホームランを打ちやすく、広いスタジアムのチームのピッチャーは点が取られにくい。こんな不公平があるわりには、出場する選手は必ずバッターボックスに立てるという「機会平等」が保障されている。民主的かつアバウトにできているのです。

WBCやサッカーワールドカップ、あるいはオリンピックなど世界が注目する国際大会は、国内リーグの地味な試合の組み重ねの上に成り立っています。日常のリーグ戦はマスコミの演出の対象にはなりにくく、退屈な時間になることも珍しくありません。それでもリーグ戦が「もっている」のは、球場に集まった観客たちが醸し出す幸福感ではないか。でなければ、1試合約3時間、それを毎週5~6試合、年間130回以上も続けられるわけがないと私は思うのです。

日常からちょっと逃避したいなと思ったとき、球場へ足を運ぶことをおすすめします。
高校時代、日本の受験制度に批判的な同級生がいました。「こんな試験で合否を決められることに納得がいかない」と言って、授業をさぼり、それを担任から咎められると、「教育基本法」を持ち出して議論をふっかける。その偏屈な言動は他の生徒からも冷ややかに見られていました。

その彼があるとき私に言いました。「あれだけ受験制度を批判したからには、俺は合格しなければならない」

私はてっきり、彼は大学へは進学しないと思っていたのですが、彼の論理では「いくら『いまの受験制度が間違っている』と主張しても、受験をしなければ『あいつは試験に受かる自信がなかったからそう言ったんだ』と受け止められてしまう」。それでは説得力がない。だから、自分は偏差値の高い大学に合格しなければならないのだと言うのです。変わった男でした。

結局、彼は東京のW大に合格し、後に「公約」どおり中退しました。

ここ1カ月の西松建設から小沢氏への迂回献金をめぐる報道に辟易しているなか、私が思い出したのは彼のことです。

「検察が動くほどの法律違反を小沢の公設秘書は犯したのか?」はさておき、小沢氏が莫大なお金を集めた理由のひとつは、地盤、看板を引き継いだ2世、3世の自民党候補者に、世襲ではない民主党候補者を勝たせるためではないかと私は思います。

理想を語り、議論を戦わせて、勝利をつかむといった選挙風土は、残念ながら日本には育っていません。すると、どうしても地元のお坊ちゃん政治家が有利になる。だから小沢氏は若手民主党候補者に選挙資金を回す。小沢氏が選挙に強いといわれるのは、彼に集金能力があったからでしょう。

ただ、彼は次の選挙で勝ったら、「企業・団体献金はすべて廃止する」と言っています。メディアはそれをもっと報じるべきではないか。もし約束を破ったら、小沢氏の政治家生命はそこで絶たれます。

なのに新聞やテレビは「(小沢氏の地元)岩手県での公共事業の入札で(小沢氏が)便宜をはかった可能性がある」などと報じている。あったのか? なかったのか? それを取材するのが、あなた方の仕事ではないの? 「野党の党首が国交省の公共事業に口利きできるのか?」それがこちらの知りたいことなのに。

一連の小沢・西松献金報道はマスメディアの自殺行為に思えてなりません。私は、小沢氏は党首を辞任すべきではないと思います。
昨年末、欝と不眠症で悩んでいた友人から、その原因が、その年に亡くなったお父さんの存在にあることを聞きました。自分は常に親父の背中を見て育った。いつも親父に褒められたいと思ってがんばった。けれど、期待にこたえられなかった。そうした感情がお父さんの死をきっかけに溢れ出たそうです。

当時、彼は降圧剤を常用していたのですが、最近、薬ではなく、運動療法を始めたとのこと。「自分と父親との関係を他人に話したことで、気持ちがすこし楽になった」とか。

私はといえば、彼の父親との関係が、(不謹慎な言い方かもしれませんが)とても面白く、彼の話にすっかり聞き入ってしまいました。たぶん彼が率直に自分と向き合い、そこから出てきた言葉で語ったからではないかと思います。

先日、ワルシャワに赴任している上司からメールを受け取りました。今度、在ワルシャワ日本人学校の少年・少女たちに、自分の思い出に残った本という題名で講演をするそうで、そのレジュメを送ってきたのです。本とは福沢諭吉の「新版福翁自伝」。レジュメを読んでみると、「なぜ福沢諭吉なのか」が「なぜ自分は(日本の)大学で経済学を専攻したのか」や「なぜ自分は社会主義時代のポーランドに留学したのか」とつながっているのがわかる。

それがちょっとした感動でした。プライドの高い人ですが、自分の恥ずかしい部分も隠さず書いている。子供たちに向けて、かっこつけたって、ばれてしまうのがわかっているからでしょう。自分の来し方を振り返り、素直な心情から出てくる言葉じゃないと、子供たちには伝わりません。

仕事・プライベートを問わず、人生で行き詰ったとき、「自分のことを子供たちに語るとしたら、どうするか」をシミュレーションするといいかもしれない。自分自身を納得させられる言葉がみつかるかも。二人の話から、そんなことを考えました。
自民党内で「安倍総理じゃ選挙を戦えない」「福田総理じゃ選挙を戦えない」、そして「麻生総理じゃ選挙を戦えない」って言っていたのが、政治資金規正法を巡る問題で、今度は民主党で「小沢代表じゃ選挙を戦えない」となると、自民党でにわかに選挙への気勢があがる。こんな政治家先生方を見ていると、

あんたたち、大人だろ。自力で戦えよ! と言いたくなります。

いつからこんな恥ずかしいフレーズが軽々しく言われるようになったのでしょうか。選挙民を馬鹿にするな! と言いたい。今回の小沢さんの第1秘書逮捕については、国民は冷静に行方を見ていると思います。

だいたい、森元総理や二階大臣も同じように西松建設から迂回資金を受け取っていたのに、彼らはその金返せば、オーケーなのでしょうか。

ヘンだ。

領収書を何重にもコピーしまくって税金をかすめとり、文書偽造と公金横領で逮捕されてもおかしくない政治家でさえ、検察当局からのお咎めなしなのに。

私は小沢さんを好ましいと思ったことはありませんが、少なくとも「世間を騒がせたことに御詫びは?」などと国民代表みたいな顔して問い詰めるマスコミ関係者よりはマシだと思っています。

わけのわからない謝罪はしない方がいい。徹底抗戦したあげく逮捕されても、鈴木宗男さんみたいな復活の仕方もあるわけですから。
中川氏の例の会見を見たとき、私は「お酒を飲んだ」とか「風邪薬のせい」とかいうよりも、「アルコール依存症」ではないかと思いました(クスリでああなったとしたら、巷では「ラリっている」と言います)。

彼の普段の酒量は知りませんが、仕事中にアルコールの影響で支障が起こるのは、依存症の注意信号。中川氏は大臣だけではなく、議員を辞めて、治療に専念した方がいい。依存症を治すには、アルコールを死ぬまで断ち、カウンセリングを受けなければなりません。

テレビでは、かつて拉致被害者家族の前でもへべれけ状態で現れた中川氏の姿も。

「強い政治家」を自負しながら、「野党党首が会ってくれないし、お腹もいたいから」と総理大臣を辞めた前々首相とか、所信表明演説で野党を思いっきり挑発しながら、思ったほど支持率が高くなかったので選挙を先送りした現首相とか、いわゆるタカ派といわれる政治家(とくに世襲議員)はいかに胆力がないか、よーくわかりました。
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