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毎週水曜更新の『マガジン9条』です。

3月の最終週の更新です。
来週、4月になったら、
新しい「マガ9から生まれた本」の
お知らせが出来ると思います。
お楽しみに!

さて、今週の『マガジン9条』は、

まずは【どーなってるの?!米軍再編】シリーズその3、
「米軍再編のねらいと目的」後編を更新。
米軍再編が、日本の自衛隊や政治にもたらす影響について、
ピースデポの梅林宏道さんにお聞きしています。
ピースデポのご協力を得て、米軍再編のロードマップをpdfにて
見られるようにアップしています。

【伊藤真のけんぽう手習い塾】は、
他国からの攻撃に対し、
武力によらない「非暴力抵抗」で立ち向かうことの可能性について、
さらに考えていきます。

岡留安則さんの【癒しの島 沖縄の深層】は、連載第2回。
今月23日に開かれた、
米兵による事故・事件への抗議集会を終えての感想、
そして怒りを綴っています。

【雨宮処凜がゆく!】は、またまた始まった、
新しい「反撃ののろし」についてのレポート。
今、まさに進行中のストライキについても、
生々しいレポートがあります。

【やまねこムラだより】は「温暖化と堆肥」。
あんまり関係なさそうなこの二つの言葉、
実は密接な関係にあるって、ご存じでしたか?

【デスク日誌】は、「「痩せ我慢」を破ってしまいました」とのタイトルで。
さて、どんな痩せ我慢?

【マガ9レビュー】は、斉藤貴男さん・森達也さんが、
元海軍兵の「遺書」を読みながら語り合った対談集
「日本人と戦争責任」を取り上げます。

その他、【お知らせメモ】も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

(水島さつき)

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Comment※コメントは承認制とさせていただいてます。
無題
08/03/26 今週の『マガジン9条』
>中国によるチベットの民への弾圧に抗議するのは当然です。しかし、自国の民の安全に関して、アメリカに強い態度に出ることもできない日本政府に、そんな資格があるでしょうか。

資格がないといわんばかりですが、それでは日本政府は抗議をするなということでしょうか。
日本が中国へ抗議して、チベットの民を助けて、誰が困るのですか。なぜ「米国への態度は問題だが、中国への抗議は支持する」と言えないのですか。米中への対応に矛盾が生じようとも、今回の矛盾は誰を苦しめるのですか。
あなたがたのいつもの主張に沿えば、自国民の安全を守るべき日本政府に米国追従する資格はないとでも言うべきであり、中国への抗議を行う資格がないというのでは、本末転倒ではありませんか。
ヨシノブ 2008/03/28(Fri)01:08:17 編集
ヨシノブさんへ
ああ、やっぱりこういうふうに読む人がいるんだなあ。

しかし、、日本政府に対し、中国へ抗議をするな、などとは一言も書いてはいません。中国政府への抗議と同じようにに、アメリカにも日米地位協定の見直しを迫るべきだ、と書いているのです。
つまり、アメリカと中国へは、同じように強く迫れ、と言っているだけです。
抗議をするな、などとは書いていません。

自国民を守れないような政府に、他国を非難する資格はない。これは、当然のことではありませんか。
あの少女暴行事件以後も、途切れることなく起きる米兵の犯罪。
放置していいと、お思いですか?

お分かりいただけたでしょうか。
トップページン 2008/03/28(Fri)15:21:26 編集
無題
確かに抗議するのは当然とは書いてありますが、日本政府にその資格はない、中国への抗議をするなら米国への抗議もしなければおかしいと書けば、米国への抗議をしていない日本政府に対し、中国への抗議を求める文章には読めません。さすがに抗議をするなとは読みませんでしたが、中国へ非常に消極的な態度をとっていると感じました。私が少々熱くなってしまった部分もあり、読解力がないと言われればぐうの音も出ません。
私とマガ9の意見には合わない部分もありますが、私も米国への態度が弱いことへ日本政府に不満を持っており、強く迫ることを求めています。

ただ、「自国民を守れないような政府に、他国を非難する資格はない」というのは、よくわかりません。中国への話のように、非難するなと言うわけではないのでしょうが、それならばしてもいいわけであり、資格の有無に意味がありません。
やっていいのなら、やることを認めぬような言葉を混ぜるべきではないと思います。

それにしても、今のところ日本政府は中国へ強い態度どころか、抗議らしい抗議もする様子がありませんね。米国への弱腰態度ともあわせ、腹立たしいです。
ヨシノブ 2008/03/31(Mon)02:49:28 編集
梅林宏道氏の明晰な批判力について
梅林宏道氏の文章について一筆書こうと思っていた矢先に、とあるAという名の新聞の本誌コラムニストH氏が、イマヌエル・カントを引き合いに9条賛美論を、昨日書いていたことを思い起こしました。
とはいえ、その文章は構成が拡散気味でなんともとりとめのない頓珍漢な代物。多分だと思いますが、A新聞に「チベットの非暴力抵抗運動についてどう思うのか?」「非暴力などは、結局侵略されてしまえばお終いじゃないのか?」などという批判電話がガンガンかかり、それにアワを食った後で急遽泥縄式に反論文を書き上げた雰囲気がするのは個人的な邪推からなのでしょうか…。
「カント先生はクギを刺す」として「永久平和は空虚な理念ではなく、われわれに課せられた指名である。」として文を終えているけど、「”われわれ”というのはその当時ではドイツ人のことで、日本人だけを指している訳じゃないでしょ?」とイジワルなツッコミを入れたくなってしまいます。
この文章が載っている紙面の左側にはエマニュエル・トッド氏の秀逸なグローバル化に対するインタビュー文が掲載されており、その両者の論理性の優劣の差が歴然である事がどんな人にもわかってしまう面白い紙面構成となっております。
そして本人もきっと今頃自己嫌悪に陥っている事だろうと思いますので、今回は新聞名とコラムニスト氏の名前を伏せさせていただきました。

しかし、エマニュエル・トッド氏の右隣に、今回マガジン9条に2回にわたり連載された梅林宏道氏のインタビュー文が掲載されていれば、右派であれ左派であれ、論理と知性というものに敬意を持つ人々ならば、うならせる事請け合いの秀逸な紙面となっていた事でしょう。
まず、梅林氏はH氏とは違い、論じる対象を明確に指定して、(つまり「米軍再編」という表題から)決して論理がブレておりません。
そしてグローバルとローカルという2つに大別して、読者に簡潔明瞭で分かりやすく米軍再編の問題を指摘し、さらに米軍の世界的再編や日本における米軍再編ロードマップを図式化して、それを読者に提示することでその分かりやすさにさらなる拍車をかけながら、アメリカ、ヨーロッパ、日本の政治状況の分析も鋭く、非常に重厚で読み手を考えさせる内容となっております。
さらに基本的に冷静で、「だまし討ちのようなものですよ。」と厳しい言葉を口にしていても、その前にしっかりとその理由を前もって示しており、読者も「なるほど。」と思わせるところに味があります。この種の厳しい言葉は使えば使うほど、使っている本人も頭に血が上って、理由も説明も無くただ批判するためだけに使い、結局読み手を白けさせてしまう三流批評家が多い中で、梅林宏道氏の冷静さと慎重さ、そして論理展開の構成力に関して非常に勉強になります。
また、米国をただ批判するだけでは反米ナショナリズムになってしまいますから、そこはバランスよくロバート・マクナマラなど米国のポジティブな面を紹介して、話を一方的なものとしないとともに、知性的かつ理性的な精神活動を前提にした現状の改正を読者に促すところなど、おそろしく考え抜かれた論理展開のしかたであり、これまた勉強になります。
梅林氏の今回のような論理が、親米保守に対して「1本取った」論理だといえるのでしょう。
もちろん、梅林宏道氏をマガジン9条に招聘し、梅林氏へのインタビュアーとして的確な問いかけをしたマガジン9条の編集部の方々の優秀さは言うまでもありません。

率直に申し上げて、9条護憲論は近頃の国内・国際状況から来る逆風を受けつつあると思います。私はまだまだ大衆の9条支持は優勢であると考えておりますが、とはいえ改憲論に対して、丁寧かつ理知的な批判や指摘によって1本1本を重ねていく事が、護憲論論者にとって大切な事であるかと考えております。


とはいえ、偉そうに諫言してしまい大変申し訳ございませんが、先走って頓珍漢な事をすれば、一気に10本負けを喫する事もありえますので、要注意ですよ!


十文字(衆愚代表) 2008/04/01(Tue)00:09:18 編集
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