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毎週水曜更新の『マガジン9条』です。
さて、2005年の3月1日よりスタートした当サイト、
毎週毎週更新を重ねて、4年目に突入です!
今後もおつきあいのほどを!

今週は、もうひとつ
おめでたいニュースが飛び込んできました。
川田龍平さんと堤未果さんのご結婚!
これはめでたい。
ということで、昼間っからカンパーイ!
水島さつきの更新のお知らせです。

さて今週の「マガジン9条」は、

毛利子来さんのエッセイ【狸穴から】
今回のお題は「「よろしく」の構造」。
あなたも日に幾度となく口にしているはずのこの言葉、
ちょっと立ち止まって考えてみませんか?

【雨宮処凜がゆく!】は、
「「生きる意味」を教えてくれた猫」。
かつて「猛烈に”生きる意味”に飢えていた」という雨宮さん、
その答えをくれたのは、今も雨宮さん宅で「傍若無人」に暮らす猫でした。

【やまねこムラだより】は、「メメント・モリ(死を想え)」。
人は生まれ、そして必ず死んでいく。
その当たり前のことを、
もう一度思い返してみる必要があるのかもしれません。

【デスク日誌】は、「殺す軍隊、殺さない軍隊」。
イージス艦事故をめぐり、次々明らかになる防衛省の対応のまずさ。
そこから見えてきたのは、「とても戦争なんてできそうにない」、
自衛隊という軍事組織の姿でした。

【マガ9レビュー】は、
哲学者アントニオ・ネグリと文学者マイケル・ハートの共著
『マルチチュード』〜〈帝国〉時代の戦争と民主主義。
かつて、世界に巻き起こる変化を
「帝国」のキーワードで読み解いて話題となった
『帝国』の続編ともいうべき作品です。
その他、【みんなのこえ】【お知らせメモ】も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

(水島さつき)
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Comment※コメントは承認制とさせていただいてます。
辻村さんは「理外の理」の達人
「メメント・モリ(死を想え)」とは、まさに「理外の理」の考え方ですね。
このような「理外の理」に通じた人は、辻村さんのお話にもありました養老孟司さんであり、また内田樹さんもそうであるといえるでしょう。
私は論理明晰な発言をする人も好きですが、「理外の理」に通じ、論理そのものをひっくり返してしまう人もまた大好きです。
さて、養老さんが解剖と昆虫、内田さんは合気道、そして辻村さんが百姓暮らしをすることにより、それら異なる「体感」を通じて「理外の理」を語り、それぞれにものの見方や切り口に差異があります。この差異がまたそれぞれに魅力があり、また楽しいところです。

また、辻村さんは文章がとても丁寧で、かつ上手いですね。
無闇に読み手の恐怖や怒りといった情緒を煽るようなやり方を採らず、穏やかに世相を批評するところはとても読んでいて気持ちがよいです。
前回の「ねこ物語」では、私を含め3名の読者の反響が来ました。
それに、今回の雨宮処凜さんのネコ紹介も、十中八九は辻村さんに触発されたのだと思います。

そのようにして、人の心に残る発言や文章は、決して語彙の鋭さや激しさだけではないということを、皆さんも辻村さんから学んでほしいと私は思います。

因みに、私も勉強中です…。
十文字(衆愚代表) 2008/03/08(Sat)16:12:41 編集
辻村さんは鍬を持ったソクラテス?
(※今回の投稿も掲載の方向でお願いいたします)
『第二十五回・中国タカビーの背景にあるもの』を読みました。

今回の辻村さんのご意見も素晴らしいので、またまた「ヨイショ」な投稿をしてしまいました。

まず、「推論ですから、間違っているかもしれません。その場合は、関係者にお詫び申し上げるしかないのですが・・。 」との辻村さんのお言葉を読みまして、私は『論座(2007年3月号)』に、作家の高橋源一郎さんへのインタビュー文の中にある、次のように述べた箇所のことを思い出しました。

「論理的に正しいというのは、人間の存在のエコノミー、経済学として考えると、全然よくないということは歴史の教えるところです。中沢(新一)さんも内田(樹)さんも加藤(典洋)さんも、僕らの年代は、正しさでひどい目に遭っていますからね。それに、正しい人は間違ったことを言えないじゃないですか。正しいと確信するまで何も言えない。だけど間違えてもいいから、とりあえずしゃべってみることが大事なんです。」

辻村さんの「推論ですから、間違っているかもしれません」というお言葉は、とても謙虚で素敵で、そして高橋さんが述べているように、自分も他人もひどい事にならなくて済む、非常に知的な姿勢の現われだと思います。

さて、その箇条書きされた「推論」を読みますと…、
…、私が素人だからかもしれませんが、その「推論」の中に、批判や疑問、懸念を感じるところが全然見当たりません。
全く持って「その通りだと思います」としかいいようのない「推論」です。
この「推論」の素晴らしいところは、「中国」という躍進する大国の「心情」を、偏見も、または妙な擁護も無く、人間性に対する冷静な観察眼に基づいて考察し、論理を展開しているところだと思います。

「個人と国家は別」と言う人もいますが、所詮、国家は国民が作ったものなのですから、人間の心情が反映されるものです。
それゆえ、辻村さんのスタンスは全く正しいと思います。

とりわけ護憲や平和主義を自任し、日本やアメリカを批判するのに、中国を語るときに軍事費の増大や「国家の威信」、国家戦略といった言葉を当てはめることを忌避する事が多く、結果として客観性や筋道に疑問符が付いてしまう人が多い中で、辻村さんの論理は全くそのようなものが見られません。ここも辻村さんの「推論」に簡単には異論を唱えられない理由の一つです。

ことに農業に係わる事で、私のようなシロウトが辻村さんに異論をぶつけたら、「ソクラテス的アイロニー」状態になってしまうでしょう。

そして、辻村さんのご指摘の通り、日本の食糧事情が悪化する事は目に見えておりますので、なんとしても食料自給率を上げなければなりません。
国策としては、バイオテクノロジーを用いた農業ファクトリーによる食料生産と、零細農家を助成し、地方農業を荒廃させないことの、両面作戦で行くしかないかと愚考します。

最後に蛇足ですが、
「国家への抵抗権を持つべきだ、そのために個人の武装は銃を含めて認められるべきだ、というわたしは、おそらく、あの佐世保事件の熱狂のあとでは極々少数派でしょう。」
と第20回で辻村さんはおっしゃられましたが、このたび『伊藤真のけんぽう手習い塾・第61回・非暴力抵抗を考える』にて、伊藤真塾長はその考え方(これを「革命権」といいます)を「憲法9条は禁止しており、内在的制約としても許されられない」という趣旨の論理により否定しました。
辻村さんは、この伊藤真塾長の論理に納得されましたでしょうか。
お答えをお聞かせ願えれば嬉しいです。
ちなみに私は「内在的制約」を肯定してしまうと、「統治行為論」(ひいては自衛隊や日米安保)も追認する事になりかねないと考えております。
(参考資料)http://dai18ken.at.infoseek.co.jp/kenpou/99/15-touchikoui.html
十文字(衆愚代表) 2008/03/15(Sat)12:52:06 編集
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