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毎週水曜更新の『マガジン9条』です。
今年は紅葉が遅いとか、短いとか、色が薄いとか・・・
言ってるうちに11月も終わりです。
さて、今週の「マガジン9条」は、

【この人に聞きたい】は、
林博史さんの第2回。
ご自身が現在の研究テーマに取り組み始めたきっかけから、
私たちが従軍慰安婦問題をはじめとする
過去の歴史と向き合うことの本当の意味について、
じっくりと語っていただいています。

【伊藤真のけんぽう手習い塾】は、
「憲法の観点から考える自国の防衛」。
自国の防衛を語る時、
自衛権については「武力行使」を考える論調が多数ですが、
今いちど、憲法に沿って忠実に
「国民の防衛」について考えてみましょう。
数回にわたり塾長が、
9条問題の核心ともいえる部分に迫り、解説していきます。

【雨宮処凜がゆく!】は、雨宮さんが先日出演した、
憲法カフェ主催のイベントレポート。
ジャーナリスト・堤未果さんが語る、
アメリカ貧困層の若者たちが置かれた現状に、
思わず呆然としてしまいます。

「デスク日誌」は、先日出版された、
ある1冊の本について。
憲法9条の出発点は、200年以上前に書かれた
この本の中にこそあるのかもしれません。

【マガ9レビュー】は、カンヌ映画祭でパルムドールも受賞した、
旧ユーゴ映画「パパは、出張中! を取り上げます。

その他、【みんなのこえ】【お知らせメモ】も更新しています。

それでは今週も、じっくりとお読みください。

(水島さつき)
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先週の日曜日(18日)に投開票された大阪市長選で、いくつかの報道機関は午後8時に当選確実を速報した。

「午後8時」にどんな意味があるかというと、投票が終わった時間である。
つまりは、開票開始を待たずに当確を報じている。
午後8時に速報した会社は、ほんの数分~数十分の差なのに「他社に勝った」と大喜びらしい。

最大の根拠は、出口調査だ。
投票所を出たところで「誰に入れましたか。指して下さい」と聞かれる、あれである。
出口調査でどのくらいポイントが開けば逆転はあり得ない、という経験則にもとづいて「早打ち」をする。

しかし、出口調査に頼る風潮が強まった結果、起きていることがある。

選挙の際の記者の取材力が明らかに落ちているのだ。
とりわけ、それは有権者に対する取材で顕著に表れている。
一般の市民が何を考え、どういう基準で、どういう理由で、誰を選んだか。
選挙の最も基本となるべきテーマについて、きちんと取材しない記者が増えていると感じる。

今ほど出口調査が充実していなかった時代には、記者が十分に有権者の「風向き」を把握できていなければ、開票の様子を見ながら自信をもって「当確打ち」をできなかった。
今は「出口調査でわかるから、いちいち有権者の生の声を聞かなくてもいいや」という理屈なのだろう。
誰に入れたかだけを知るのが目的の出口調査では、真の意味での投票行動の解明などできはしないのに。

だから、選挙結果の分析記事は薄くなる一方だ。
大阪市長選も、少なくとも東京の紙面で見る限りは、政党や組織の言い分を集めた、当たり障りのない定型記事の枠を出ないものばかりだった。

ほんの何分かの速報のために膨大な費用と人手を投じるのなら、もっと大切な「なぜ」を伝えることに、もう少し費用や人手をかけるべきではないのか。

とはいえ、そんな意見は報道機関の内側ではほとんど聞かれない。
唯一の解決策、それは出口調査で誰に入れたかを問われた有権者が、本当のことを言わないことだ。
出口調査の結果に信憑性がなくなれば、記者は自分の足を使って有権者と向き合わざるを得なくなるだろう。
平日の昼休み、日本橋の「丸善」で本を買った後、近くのラーメン屋さんに入りました。丸善に寄った後には、たいてい寄るお店です。人気があるので、昼時はいつも相席。その日、私の前に座ったのは50歳代と思しき、サラリーマンの男性でした。

彼は注文を終えると、テーブルの上のティッシュの箱から6~7枚、ティッシュを抜き取り、それを自分のネクタイの結び目に巻きつけ始めました。そして、そこから真ん中あたりまで白く包んでしまったのです。実に器用な手つきで。

このおじさん、初対面の相席相手に手品を見せるのか? 初めはそう思って、ちょっとうろたえたのですが、すぐに納得しました。「ああ、この人はネクタイに、ラーメンのスープのシミをつけないようにしているんだ」と。

ラーメンやカレーうどん、あるいはミートソースなど、麺を食べるとき、私もよくやってしまうんです。とくにネクタイやYシャツにつけてしまうと水をつけても落ちないし、目立つから、おじさんのよく気持ちはわかる。

が、ティッシュを巻きつけるって……。

でも、出てきたラーメンをいきなり威勢よくすすり上げ、汁を飛ばす彼を見て、それが「苦心の策」であることがわかりました。

ただ、半分ミイラとなって、ぶらぶら揺れているネクタイを見せられる身にもなってほしい。

こちらはラーメンを落ち着いて味わうことができませんでしたが、このお店、お手ごろ価格のわりに、なかなかの味です。ぜひ、お試しください。
毎週水曜更新の『マガジン9条』です。
クシュン。
すかざず風邪をキャッチ!
のトレンディさつき水島が、
更新のお知らせにやってきました。

さて、今週の「マガジン9条」は、
【この人に聞きたい】は、
沖縄戦や従軍慰安婦問題についての研究で知られる、
関東学院大学教授の林博史さん

ご自身の著書も深く関わることになった、
沖縄戦での集団自決をめぐる教科書検定問題について、
詳しくお聞きしました。
その真相は、あまりにずさんで、
「詐欺」のようなからくりには、驚きと怒りを覚えます。

【森永卓郎の戦争と平和講座】は、
世界の金融機関に大きな衝撃を与えている、
アメリカの「サブプライムローン」問題を取り上げます。
日本への影響も出始めているというこのシステム。
一部の人たちが私欲のために、
弱者から全てを巻き上げていく仕組みには、
戦争に通ずる根深い問題があります。

【雨宮処凜がゆく!】は、
雨宮さんが読み終えたばかりの1冊
『若者を見殺しにする国』の話題から。
「優しさ」と「自己責任」について、改めて考えてみました。
今週も共感するところ多し! のコラムです。

そして、少しお休みされていた
【やまねこムラだより】は、初雪の便りと共に再開です。
冬を迎える準備が整ったムラのくらし。
来年1年分の自前の米とみそが手元にあるということ。
その安心、ゆたかさについて、考えさせられます。

【デスク日誌】は、「世にも不思議な年金制度」
私たちの「不安のない老後」を支えるはずだった年金制度は? 
はっきりと包み隠さずに真相を明らかにして欲しい。大臣!

【マガ9レビュー】は、井筒和幸監督の力作
「パッチギ! LOVE&PEACE」から。
その他、【みんなのこえ】【お知らせメモ】も更新しています。

今年も残すところあと1ヶ月ちょっと。
好評のマガジン9条オリジナル年賀状も予定していますので
(たぶん、12月の第1週あたり)楽しみにお待ちくださいね。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

(水島さつき)
A区:約80枚、約1万7000円
B区:約200枚、約2000円

数の少ないほうが、値段は高い。
2つの区に、同じテーマで情報公開請求をした結果である。

からくりは、こうだ。
B区は、コピー代の1枚10円だけ。
A区は、コピー代に加えて、1件300円の手数料を数十件分かけられた。

公開された文書の中身が値段に比例しないところが、また不思議だ。
B区のほうが内容は詳しく、黒塗り部分も少ない。
普段の対外アピールやイメージづくりは、A区のほうが上手なのに。

確かに、情報公開には膨大な手間がかかる。意図をくみとりながら申請を受け付け、文書を探し、コピーをしたり黒く塗ったりする。
役所にしてみれば、仕事が増えて人件費がかさむというのが、手数料の理由なのだろう。

でも、A区には情報公開の意味をいま一度、考え直してほしい。
こんなに多額の費用を求められたら、普通の市民は情報公開請求に二の足を踏まざるを得ない。公文書が隠されたままになってトクをするのは、当の役所にほかならない。

情報公開をしやすくするためには、費用の問題はとても重要だ。
対外アピールやイメージ向上に費やすお金があるのなら、その分を充ててほしい。真の意味で、それが住民のためになる。
NHKの朝の連続テレビ小説(朝ドラ)といえば、「鳩子の海」とか「おしん」(古い!)を思い出すのがせいぜいだったのですが、今年10月から始まった「ちりとてちん」にハマってしまいました。

何事にも後ろ向きだった少女が落語家を目指すというお話で、朝ドラの「少女から大人への成長物語」という基本は抑えつつ、泣かせるシーンと渇いたギャグがテンポよく入れ替わり、それを芸達者の俳優さんたちが絶妙の間でもって演じる。おかげで、こちらは出勤前から、泣いたり、笑ったりの忙しい朝です。

登場人物の名前、小物、言葉、最初は気にも留めない事柄が後になってつながってくる。また、主人公2人の対話シーンでカメラがゆらゆら動いたり、五木ひろしの演歌を使ったかと思えば、バックにシャンソンや吉田拓郎のフォークを流したり。この脚本家と演出家、ただものではありません(すでに有名な人なのかもしれませんが)。

そして何よりいいのは方言。ちりとてちんの舞台は福井県小浜市と大阪。多少の誇張はあるのでしょうが、とくに福井の若狭湾地方の言葉がやわらかく、ちょっととぼけた感じで、すごくいいんです。

方言を聞くのが好きなのは、私が東京郊外という土地の言葉が希薄なところで育ち、高校生のとき、父の故郷である香川県西部の小さな、小さな町に引っ越したせいかもしれません。

思えば、外国に留学したときよりも、学校で讃岐弁に囲まれたときのショックの方が大きかった。周りがまったく別の人間みたいに見えたものです(香川県民の方、すみません)。国道や県道には、喫茶店やドライブインよりもうどん屋の方が多かったし。

転校直後、東京が恋しくてゴールデンウイークをはさんで1週間以上、無断で学校を休んで上京したときは、先生にえらく怒られたのですが、その後の高校の暮らしは何とも面白く、讃岐弁もそれなりに身につきました。

だから、あなたの故郷は? と聞かれると、東京の住宅地ではなく、毎日自転車で50分かけて通った山沿いの通学路が浮かんでくるのです。
手術しました。

眼が、とても弱くなっていたからだ。
長年、原稿読みとワープロ操作で酷使した眼がついに音を上げた。
白内障、というやつです。

なんだか、風景が薄ぼんやりと霞みだしてからもう4年。
さすがに、パソコンに向かうのも少し辛くなったところだった。
で、手術を、ついに決心。

この手術、とても簡単。
時間は10分程度、日帰りで可能。
でもね、けっこうコワイ。
だって、強制的に開けられた眼に、ぐっとメス(らしきもの)が迫ってくるのだよ。
眼球に麻酔が施されているとはいえ、目は見える。
迫るメスを、じっと見ていなければならない。
痛くはない。圧迫感が多少あるだけ。
でも、やっぱり、かなりコワかったよなあ。

しかし、丸一日で眼帯は外せる。

いやあ、感動しましたねえ。
明るいっっ!
まるで目にかかっていた紗が一枚はがれたように、世界がきれいだ。
気づかなかったけれど、ああ、今まで、こんな暗い風景を見ていたんだなあ。

来週は、もうひとつの眼球からも紗がはがされる。
世界は、もっときれいになる(はず)。

現実の世界も、こんなふうにきれいに生まれ変われるといいのにね。






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ここは「マガジン9条」のブログです。「マガジン9条」とは、05年の3月に立ち上がった週刊のウェブマガジン。「憲法9条」のことを中心にさまざまな記事を掲載しています。このブログは、その「マガ9」の編集に関わるスタッフたちよって綴られる日々のあれやこれやです。「マガ9」の更新情報や、編集からこぼれてしまった情報などもこちらで紹介していきます。
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水島さつき)
編集作業と事務局の仕事、それから週一のメルマガ担当。時々、「この人に聞きたい」インタビューや対談、ルポなどもやってます。年齢は秘密です。趣味は、猫を可愛がること。
コルヴィッツ)
「世界から見た今のニッポン」へのコラムを集めるべく、友人知人関係を越えて、ネットの海を遊泳しています。気分転換にやるのは、深夜にロックをヘッドフォンで聴いて踊ること(もちろん誰も見てないところで)。
想起来)
(シャンチーライと読んでください。中国語で「思いつく」)「マガジン9条」創刊以来の関わりですが、今は特に担当はありません。関心があるのは、肩こり、眼精疲労、腰痛をどう治すか。北京五輪に行くかどうか、迷ってます。好きな食べ物は、りんごとおせんべい。
アンドレ)
2m近い身長に120キロの体重をもち、どこからどう見ても体育会系、が、まったく運動をしたことがないオタク中年サラリーマン35歳。埼玉県在住。マガ9のアクセス向上主任。好みのタイプは音無響子。
図案チーム)
デザイン、イラストを担当の4人チーム。マガ9のページデザインには、読みやすさ、明るさ、ばかばかしさ、正直さ、テキトーさを心がけています。
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