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NHKの朝の連続テレビ小説(朝ドラ)といえば、「鳩子の海」とか「おしん」(古い!)を思い出すのがせいぜいだったのですが、今年10月から始まった「ちりとてちん」にハマってしまいました。

何事にも後ろ向きだった少女が落語家を目指すというお話で、朝ドラの「少女から大人への成長物語」という基本は抑えつつ、泣かせるシーンと渇いたギャグがテンポよく入れ替わり、それを芸達者の俳優さんたちが絶妙の間でもって演じる。おかげで、こちらは出勤前から、泣いたり、笑ったりの忙しい朝です。

登場人物の名前、小物、言葉、最初は気にも留めない事柄が後になってつながってくる。また、主人公2人の対話シーンでカメラがゆらゆら動いたり、五木ひろしの演歌を使ったかと思えば、バックにシャンソンや吉田拓郎のフォークを流したり。この脚本家と演出家、ただものではありません(すでに有名な人なのかもしれませんが)。

そして何よりいいのは方言。ちりとてちんの舞台は福井県小浜市と大阪。多少の誇張はあるのでしょうが、とくに福井の若狭湾地方の言葉がやわらかく、ちょっととぼけた感じで、すごくいいんです。

方言を聞くのが好きなのは、私が東京郊外という土地の言葉が希薄なところで育ち、高校生のとき、父の故郷である香川県西部の小さな、小さな町に引っ越したせいかもしれません。

思えば、外国に留学したときよりも、学校で讃岐弁に囲まれたときのショックの方が大きかった。周りがまったく別の人間みたいに見えたものです(香川県民の方、すみません)。国道や県道には、喫茶店やドライブインよりもうどん屋の方が多かったし。

転校直後、東京が恋しくてゴールデンウイークをはさんで1週間以上、無断で学校を休んで上京したときは、先生にえらく怒られたのですが、その後の高校の暮らしは何とも面白く、讃岐弁もそれなりに身につきました。

だから、あなたの故郷は? と聞かれると、東京の住宅地ではなく、毎日自転車で50分かけて通った山沿いの通学路が浮かんでくるのです。
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