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ドイツで学生生活を送っていたころ、ドイツの政治・社会に精通し、ドイツ語をネイティブのように話す日本人留学生がいました。ドイツの政界について、立て板に水で語る彼を見て、「たいしたもんだなー」と私は感心しきり。でも、当のドイツ人は若干、違う印象をもっていました。

「彼は、ぼくたち以上にドイツの政治に詳しいけど、日本のことをあまり知らないんだね」

異国人同士が語るとき、自分(と自分の国と文化)を語れない人は、相手からあまりリスペクトされないのではないか? 「当時、そんなことを思ったんです」と最近、日本の恩師に話したら、

「君、“ナショナル”なき“インターナショナル”なんてありえないんだよ。私たちのような人間が、自国のことを語らずに、国際社会を語ったみたところで、たいした説得力なんてないわけさ」

私は恩師の言葉から、小泉政権が掲げる構造改革の旗振り役や、安倍政権のブレーンで集団的自衛権の行使を認めるべきとした人たちの言動を連想しました。彼ら、アメリカの経済や政治に精通した「親米家」って、「規制緩和もせず、集団的自衛権も認めないようだから、日本はだめなんだ」と恫喝めいたことを言ってたなあと。

その特徴は否定形で語ること。アメリカと比べてここがだめ、あれがだめ。内側から湧き出るような、日本のビジョンはついぞ語られることがなかった(気がする)。で、ここで疑問――。

はたして彼ら「親米家」はアメリカの要人からリスペクトされていたのだろうか?

1月20日はワシントンでオバマ大統領の就任式。40代のアフリカ系大統領の誕生に(外国のことながら)ワクワクしつつ、同時に、これまでの日本の対米外交スタイルの限界を感じています。
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