毎週水曜日更新の『マガジン9条』です。
今週もホットな話題、事件を取り扱っています。
さて、今週の『マガジン9条』は、
【雨宮処凜がゆく!】は、「ピースボートの船旅より、無事帰国!」
南の島より帰国した、チャージオッケーの雨宮さんが2週間ぶりに登場です。
まずはピースボート初乗船の報告と、メーデーに向けての予告を。
【狸穴から】は、「木を見て森を見ず」。
たぬき先生が、毎日の診療の中でひしひしと感じていることなのだそうです。
【癒しの島・沖縄の深層】は、「米兵家族万引き事件と日米地位協定」。
また沖縄の地で起こった米兵による事件。
こんな決定的なこと、いつまで見過ごしていくのでしょうか?
【やまねこムラだより】は「宇宙からのエネルギー」。
4月も半ばを過ぎ、やまねこムラにも本格的な春がやってきたようです。
【マガ9レビュー】は、
喉頭ガンからの復活を遂げたミュージシャン・
忌野清志郎のアルバム「夢助」を取り上げます。
その他、【みんなのこえ】【お知らせメモ】も更新しています。
それでは、今週もじっくりとお読みください。
(水島さつき)
今週もホットな話題、事件を取り扱っています。
さて、今週の『マガジン9条』は、
【雨宮処凜がゆく!】は、「ピースボートの船旅より、無事帰国!」
南の島より帰国した、チャージオッケーの雨宮さんが2週間ぶりに登場です。
まずはピースボート初乗船の報告と、メーデーに向けての予告を。
【狸穴から】は、「木を見て森を見ず」。
たぬき先生が、毎日の診療の中でひしひしと感じていることなのだそうです。
【癒しの島・沖縄の深層】は、「米兵家族万引き事件と日米地位協定」。
また沖縄の地で起こった米兵による事件。
こんな決定的なこと、いつまで見過ごしていくのでしょうか?
【やまねこムラだより】は「宇宙からのエネルギー」。
4月も半ばを過ぎ、やまねこムラにも本格的な春がやってきたようです。
【マガ9レビュー】は、
喉頭ガンからの復活を遂げたミュージシャン・
忌野清志郎のアルバム「夢助」を取り上げます。
その他、【みんなのこえ】【お知らせメモ】も更新しています。
それでは、今週もじっくりとお読みください。
(水島さつき)
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4月10日に、参議院議員会館で午後1時から行われた、
映画「靖国」をめぐる記者会見に出席しました。
さまざまな記者会見に出席しましたが、
こんなに多くの記者が集まった会見は、久しぶりでした。
50ほどの椅子はすぐに埋まり、あとの記者は立ったまま。
全部で100人は、優に超えていたと思います。
主催者側も、用意した入場券(議員会館なので必要)がなくなり、
大慌ての様子でした。
それだけ、関心が高かった証拠でしょう。
出席は、この映画の李纓監督、ほかに是枝裕和(映画監督)、石坂啓(漫画家)、田原総一郎(ジャーナリスト)、鈴木邦男(作家)、広河隆一(「DAYS JAPAN」編集長)、豊田直巳(フォトジャーナリスト)、斉藤貴男(作家)、坂本衛(ジャーナリスト)、野中章弘(ジャーナリスト)、篠田博之(「創」編集長)、原寿雄(ジャーナリスト)服部孝章(立教大学教授)
いや、そのメンバーのソウソウたること。
いかに、この問題についての危機感が強いか。
それを如実に表した会見だったのです。
このメンバーですから、ぎっしり2時間。
下手なシンポジウムよりも聞き応えのある話ばかりでした。
特に「すべて私のせいです」と謝罪した鈴木邦男氏。
「こんなことが許されるのか!」と声を荒げた斉藤貴男氏。
「もう、南京虐殺も従軍慰安婦も、漫画では発表できなくなった」
と語る石坂啓氏。
それにしても、こんな結果を招いた稲田朋美、有村治子両自民党議員の責任は、そうとうに重いと言わなければなりません。
最後に、体調により出席できなかった筑紫哲也さんのメッセージが読み上げられました。
ここに、採録しておきます。
映画「靖国」をめぐる抗議について
「鈍感」と「敏感」
筑紫哲也(ジャーナリスト)
戦前の検閲の歴史、チベット問題などをめぐる現今の国際情勢、そして「表現の自由」をめぐる世界的常識―あらゆる観点から照らしても、この国の国会議員たちは鈍感すぎて、彼らの好きな「国益」を著しく損なっているのが、今回の事件です。
一方で、あまりにも他者の反応に敏感すぎて「空気を読む」ことに怯えすぎたことが今回の騒ぎを大きくした面があります。
大事なことは、だれもが自分の好きな映画を観ることができ、その映画が好きでない人とも自由に議論ができる社会を創ることです。
今回の軽挙・愚挙・暴挙を、禍転じて、そういう絶好の機会とするよう、みんなで努力しませんか。
先日、川内康範氏が亡くなりました。享年88才。
「月光仮面」の原作をはじめ、数え切れない映画やテレビドラマの脚本、作詞、さらには評論と、活字の世界を縦横無尽に動いた人でした。
歌では「君こそわが命」(水原弘)、「伊勢佐木町ブルース」(青江三奈)、「おふくろさん」(森進一)などが有名ですが、私には「愛の戦士レインボーマン」の原作者というイメージが強い。
インドの山奥で 修行して♪
というテーマソングで、1972年に放映が開始されたヒーローもののテレビ番組です。が、全体的に雰囲気は暗く、話は重いし深刻で、子供の私にはちょっとしんどかった。悪役は「死ね死ね団」という「日本と日本人を抹殺すること」を目的にした秘密結社、民族間の殺し合いみたいなシーンもありました。
その暗さの意味がわかったのは大人になってからです。川内氏が日蓮宗のお寺に生れたこと、戦後の抑留日本人の帰国支援や戦没者の遺骨をもちかえる運動に関わっていたこと、戦争責任について真剣に考えていたことなどを知りました。
川内氏は政財界にも顔が広く、竹下首相のブレーンをやったりした後、「姓はアメリカ、名は国連」という奇書(?)を書いています。湾岸戦争時、多国籍軍の中心となったアメリカ、そのアメリカにイラク攻撃のお墨付きを与えた国連、そして戦争に気前よく金を出した日本を痛烈に批判したものです。ちなみに彼には「日本は不戦の憲法を犯すな 昭和天皇の御遺志を護持せよ」いうエッセイもあります。ついでにいえば「恐妻党総裁に栄光あれ」という映画の脚本も書いています(これ、私は未見ですが)。
晩年、川内氏は、森進一が「おふくろさん」の初めに語りを入れたことに怒って、「森には“おふくろさん”を歌わせない」と言っていたそうですが、氏の訃報を聞いたとき、私には「レインボーマン」の2番のフレーズが思い出されました。
人間だれでも みな同じ 肌や言葉の違いを除きゃ♪
破天荒で、規格外の人生を送った人だと思います。合掌。
「月光仮面」の原作をはじめ、数え切れない映画やテレビドラマの脚本、作詞、さらには評論と、活字の世界を縦横無尽に動いた人でした。
歌では「君こそわが命」(水原弘)、「伊勢佐木町ブルース」(青江三奈)、「おふくろさん」(森進一)などが有名ですが、私には「愛の戦士レインボーマン」の原作者というイメージが強い。
インドの山奥で 修行して♪
というテーマソングで、1972年に放映が開始されたヒーローもののテレビ番組です。が、全体的に雰囲気は暗く、話は重いし深刻で、子供の私にはちょっとしんどかった。悪役は「死ね死ね団」という「日本と日本人を抹殺すること」を目的にした秘密結社、民族間の殺し合いみたいなシーンもありました。
その暗さの意味がわかったのは大人になってからです。川内氏が日蓮宗のお寺に生れたこと、戦後の抑留日本人の帰国支援や戦没者の遺骨をもちかえる運動に関わっていたこと、戦争責任について真剣に考えていたことなどを知りました。
川内氏は政財界にも顔が広く、竹下首相のブレーンをやったりした後、「姓はアメリカ、名は国連」という奇書(?)を書いています。湾岸戦争時、多国籍軍の中心となったアメリカ、そのアメリカにイラク攻撃のお墨付きを与えた国連、そして戦争に気前よく金を出した日本を痛烈に批判したものです。ちなみに彼には「日本は不戦の憲法を犯すな 昭和天皇の御遺志を護持せよ」いうエッセイもあります。ついでにいえば「恐妻党総裁に栄光あれ」という映画の脚本も書いています(これ、私は未見ですが)。
晩年、川内氏は、森進一が「おふくろさん」の初めに語りを入れたことに怒って、「森には“おふくろさん”を歌わせない」と言っていたそうですが、氏の訃報を聞いたとき、私には「レインボーマン」の2番のフレーズが思い出されました。
人間だれでも みな同じ 肌や言葉の違いを除きゃ♪
破天荒で、規格外の人生を送った人だと思います。合掌。
毎週水曜日更新の『マガジン9条』です。
出た!『マガ9』から4冊目の本、本日発売。
『使える9条』(岩波ブックレット)です。
さあ、本屋さんへ急げ!
見つからないときは、「使える9条ありますかー?」
と大きな声を出そう。
さて、今週の『マガジン9条』は、
【この人に聞きたい】は、
ミュージシャン・寿[kotobuki]のおふたりの第2回。
「平和」について思うこと、
そして音楽を通じて伝えたいことなどをお聞きしました。
【伊藤真のけんぽう手習い塾】は、
「非暴力防衛、市民的防衛の出発点」について。
シリーズでお届けしている「非暴力」による
「防衛」を現実的に検証していくコラムです。
【癒しの島・沖縄の深層】は、
「在日米軍への思いやり予算の実態を暴露せよ」。
野党もマスコミも国民もこの大問題に注目すべき!
【やまねこムラだより】は、
先月末に告示された新学習指導要領について。
2月に公表された「改定案」との違い、知ってますか?
【マガ9レビュー】は、
講談社「興亡の世界史」シリーズの1冊、
『空の帝国 アメリカの20世紀』を取り上げます。
その他、【みんなのこえ】【お知らせメモ】も更新しています。
それでは、今週もじっくりとお読みください。
(水島さつき)
出た!『マガ9』から4冊目の本、本日発売。
『使える9条』(岩波ブックレット)です。
さあ、本屋さんへ急げ!
見つからないときは、「使える9条ありますかー?」
と大きな声を出そう。
さて、今週の『マガジン9条』は、
【この人に聞きたい】は、
ミュージシャン・寿[kotobuki]のおふたりの第2回。
「平和」について思うこと、
そして音楽を通じて伝えたいことなどをお聞きしました。
【伊藤真のけんぽう手習い塾】は、
「非暴力防衛、市民的防衛の出発点」について。
シリーズでお届けしている「非暴力」による
「防衛」を現実的に検証していくコラムです。
【癒しの島・沖縄の深層】は、
「在日米軍への思いやり予算の実態を暴露せよ」。
野党もマスコミも国民もこの大問題に注目すべき!
【やまねこムラだより】は、
先月末に告示された新学習指導要領について。
2月に公表された「改定案」との違い、知ってますか?
【マガ9レビュー】は、
講談社「興亡の世界史」シリーズの1冊、
『空の帝国 アメリカの20世紀』を取り上げます。
その他、【みんなのこえ】【お知らせメモ】も更新しています。
それでは、今週もじっくりとお読みください。
(水島さつき)
10年以上前ですが、中国・内蒙古自治区の満州里、新疆ウイグル自治区のウルムチに行ったことがあります。
満州里の中心部から自動車で15分も走れば、見渡す限りの大平原。大陸に吹く初夏の風に身を任せて、はるか遠くの緑濃い丘陵に目を向けると、ところどころに白いパオが点在していました。パオとは隣国に住む同じモンゴル族が使うテント式移動住宅です。
ウルムチは建設ラッシュでした。町中に響く槌音は、改革開放経済が進む中国各地で聞かれるものでしたが、北京や上海と違うのは、町の商店の看板がウイグル文字と略式漢字の併記になっていること。町を歩くウイグル人の顔立ちは彫が深く、漢民族とはまったく違う印象です。
対ロシア国境貿易に沸く満州里には漢民族の商人が大量に流入しており、モンゴル族の比率がどんどん小さくなっている。ウルムチも同様だが、ここではそれに反発するウイグル人のテロが起こっており、中国政府が警戒の目を光らせている。
現地でそんな話を聞いて、はたして、様々な言葉、宗教、生活習慣をもった十数億人の民を抱えた中国が、いまの体制のままやっていけるのだろうか? と疑問をもったことを、チベット問題で揺れる中国のニュースを聞いて思い出していました。
今年夏の北京五輪を前に、世界の中国に対する目はますます厳しくなっています。しかし、中国は外国の批判に容易に耳を貸しそうにありません。
ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議した西側各国が1980年のモスクワ五輪参加をボイコットしても、ソ連は侵攻をやめませんでした。ソ連軍がアフガニスタンから撤退したのは、それから8年後です。長期化した戦争によって国民の厭戦気分が広がり、国内経済が疲弊してしまったあげくの決定でした。
イラクに戦争をしかけたアメリカしかり。大国が外国に文句を言われて、路線を変更した例は歴史上、ほとんどありません。ましてや中国は「面子」にこだわる国柄。ダライ・ラマも言っていたように、中国に「五輪開催国に相応しい振る舞いをせよ」と言い続けるしかないのではないか(ちなみにマガ9編集部には、来日中のダライ・ラマ14世に、ランニングと短パン姿で「ダライ・ラマさんは日本国憲法9条についてどう思いますか?」と問うて、チベットの法王をうならせたツワモノがいます)。
面子をつぶさないよう、なだめ、おだて、すかしながら、チベットの人々にはエールを送って、彼らに国際社会から孤立していないことを知らしめる。かなり面倒くさいですが、大国の国民ではない私たちは、長期戦を覚悟して中国と向き合わなくてはならないと思います。
たとえば、かつての西ドイツは、1970年代以降、ヨーロッパの安全保障のために核大国ソ連と粘り強い対話を続けました。そうした長年の努力が、現在のヨーロッパの基盤をつくったといえます。
いかに中国と付き合っていくか――これは21世紀の日本とアジアにとってとても重要な課題だと思うのです。
満州里の中心部から自動車で15分も走れば、見渡す限りの大平原。大陸に吹く初夏の風に身を任せて、はるか遠くの緑濃い丘陵に目を向けると、ところどころに白いパオが点在していました。パオとは隣国に住む同じモンゴル族が使うテント式移動住宅です。
ウルムチは建設ラッシュでした。町中に響く槌音は、改革開放経済が進む中国各地で聞かれるものでしたが、北京や上海と違うのは、町の商店の看板がウイグル文字と略式漢字の併記になっていること。町を歩くウイグル人の顔立ちは彫が深く、漢民族とはまったく違う印象です。
対ロシア国境貿易に沸く満州里には漢民族の商人が大量に流入しており、モンゴル族の比率がどんどん小さくなっている。ウルムチも同様だが、ここではそれに反発するウイグル人のテロが起こっており、中国政府が警戒の目を光らせている。
現地でそんな話を聞いて、はたして、様々な言葉、宗教、生活習慣をもった十数億人の民を抱えた中国が、いまの体制のままやっていけるのだろうか? と疑問をもったことを、チベット問題で揺れる中国のニュースを聞いて思い出していました。
今年夏の北京五輪を前に、世界の中国に対する目はますます厳しくなっています。しかし、中国は外国の批判に容易に耳を貸しそうにありません。
ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議した西側各国が1980年のモスクワ五輪参加をボイコットしても、ソ連は侵攻をやめませんでした。ソ連軍がアフガニスタンから撤退したのは、それから8年後です。長期化した戦争によって国民の厭戦気分が広がり、国内経済が疲弊してしまったあげくの決定でした。
イラクに戦争をしかけたアメリカしかり。大国が外国に文句を言われて、路線を変更した例は歴史上、ほとんどありません。ましてや中国は「面子」にこだわる国柄。ダライ・ラマも言っていたように、中国に「五輪開催国に相応しい振る舞いをせよ」と言い続けるしかないのではないか(ちなみにマガ9編集部には、来日中のダライ・ラマ14世に、ランニングと短パン姿で「ダライ・ラマさんは日本国憲法9条についてどう思いますか?」と問うて、チベットの法王をうならせたツワモノがいます)。
面子をつぶさないよう、なだめ、おだて、すかしながら、チベットの人々にはエールを送って、彼らに国際社会から孤立していないことを知らしめる。かなり面倒くさいですが、大国の国民ではない私たちは、長期戦を覚悟して中国と向き合わなくてはならないと思います。
たとえば、かつての西ドイツは、1970年代以降、ヨーロッパの安全保障のために核大国ソ連と粘り強い対話を続けました。そうした長年の努力が、現在のヨーロッパの基盤をつくったといえます。
いかに中国と付き合っていくか――これは21世紀の日本とアジアにとってとても重要な課題だと思うのです。
毎週水曜更新の『マガジン9条』です。
春がきました!
さて、先週の予告通り、うれしいニュースをお届けします。
「マガ9」から4冊目の本が誕生です。
岩波ブックレットより4月9日発売の
『使える9条(12人が語る憲法の活かしかた』。
インタビュー「この人に聞きたい」に加筆してまとめたもので、
『みんなの9条』(集英社新書)に続いての書籍化です。
『使える9条』については、また詳しく書きますね。
みんな、買ってね。
さて、今週の「マガジン9条」は、
「この人に聞きたい」は、
平和や人権などをテーマにしたイベントでも活躍中のミュージシャン、
寿[kotobuki]のおふたりが登場です。
寿の音楽のルーツともいえる沖縄について、
9条について、語っていただいています。
「癒しの島・沖縄の深層」は、
大江健三郎さんの『沖縄ノート』をめぐる裁判の判決について。
画期的ともいえるこの判決の意義を考えます。
「狸穴から」は、「健康なら死んでもいい」。
健康でありたい、とは誰もが願うことですが、それが行きすぎると…?
「デスク日誌」は、「脅迫政治」。
ここ最近の政府のやり方を見ていると、
どうしてもそんな言葉が浮かんできてしまうのです。
「マガ9レビュー」は、
ヒトラー偽日記事件を題材としたドイツ映画の傑作、
『シュリンク!』を取り上げます。
その他、「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。
それでは、今週もじっくりとお読みください。
(水島さつき)
春がきました!
さて、先週の予告通り、うれしいニュースをお届けします。
「マガ9」から4冊目の本が誕生です。
岩波ブックレットより4月9日発売の
『使える9条(12人が語る憲法の活かしかた』。
インタビュー「この人に聞きたい」に加筆してまとめたもので、
『みんなの9条』(集英社新書)に続いての書籍化です。
『使える9条』については、また詳しく書きますね。
みんな、買ってね。
さて、今週の「マガジン9条」は、
「この人に聞きたい」は、
平和や人権などをテーマにしたイベントでも活躍中のミュージシャン、
寿[kotobuki]のおふたりが登場です。
寿の音楽のルーツともいえる沖縄について、
9条について、語っていただいています。
「癒しの島・沖縄の深層」は、
大江健三郎さんの『沖縄ノート』をめぐる裁判の判決について。
画期的ともいえるこの判決の意義を考えます。
「狸穴から」は、「健康なら死んでもいい」。
健康でありたい、とは誰もが願うことですが、それが行きすぎると…?
「デスク日誌」は、「脅迫政治」。
ここ最近の政府のやり方を見ていると、
どうしてもそんな言葉が浮かんできてしまうのです。
「マガ9レビュー」は、
ヒトラー偽日記事件を題材としたドイツ映画の傑作、
『シュリンク!』を取り上げます。
その他、「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。
それでは、今週もじっくりとお読みください。
(水島さつき)
一昨日のワールドカップ予選、残念ながら日本はバーレーンに敗れてしまいましたが、私は、子供が地元のサッカークラブに入っていることもあって、週末に彼らの練習試合を見に行くことがあります。
年長組や一年生チームの試合となると、子供たちよりも親の方がハッスルしてしまい、やれ「シュート打てー」だの、「パス回せッ」だの、「早く下がれ」だの、もう言いたい放題。
わが子がユニホームを着て、ボールを追う。それを見たときの格別のうれしさはわかります。が、私は、声援は送っても、サポーターみたいには叫べません。かつて保護者同士のミニゲームに出て、3分と経たないうちに息が上がり、足がもつれるという惨状を経験したから、偉そうなことは言えないのです。
でも、初めはコーフン気味の親も1年も経つと、テンションは下がり、観に来る人も減っていきます。ましてや3年生くらいの試合になれば、ほとんどいない。すると、グラウンド(たいてい小学校の校庭を使います)では、子供たちの声、ボールを蹴る音、そしてコーチの的確な指示と、耳に聞こえるものはシンプルになっていく。
それらを聞きながら、グラウンドの縁に座ってサッカーを見ていると、とても穏やかな気持ちになるのです。
そして何より面白い。子供たちは本当にうまくなっていく。自分の子供だけでなく、「○○君、今日はよく走るなあ」とか、「女の子だけど、○○ちゃん、積極的だなあ」とか、「○○君、目立たないけど、しっかり守ってる、えらいなあ」などと心のなかで思いながら。
平和をイメージするとしたら、いまの私には、こんな週末の午前のひとときが浮かんできます。
スポーツって、プロやオリンピックじゃなくても、観ていて、楽しい。
小学校の運動会で障害をもった生徒が先生と手をつないで徒競走に参加する、太った子がビリでも一生懸命ゴール目指して走る、そんな姿を見ると目頭が熱くなり、思わず声が出てしまいます。
がんばれーッ!
と見るばかりでなく、桜も咲き始めたことだし、しばらくサボっていたジョギングをそろそろ再開しよう。
年長組や一年生チームの試合となると、子供たちよりも親の方がハッスルしてしまい、やれ「シュート打てー」だの、「パス回せッ」だの、「早く下がれ」だの、もう言いたい放題。
わが子がユニホームを着て、ボールを追う。それを見たときの格別のうれしさはわかります。が、私は、声援は送っても、サポーターみたいには叫べません。かつて保護者同士のミニゲームに出て、3分と経たないうちに息が上がり、足がもつれるという惨状を経験したから、偉そうなことは言えないのです。
でも、初めはコーフン気味の親も1年も経つと、テンションは下がり、観に来る人も減っていきます。ましてや3年生くらいの試合になれば、ほとんどいない。すると、グラウンド(たいてい小学校の校庭を使います)では、子供たちの声、ボールを蹴る音、そしてコーチの的確な指示と、耳に聞こえるものはシンプルになっていく。
それらを聞きながら、グラウンドの縁に座ってサッカーを見ていると、とても穏やかな気持ちになるのです。
そして何より面白い。子供たちは本当にうまくなっていく。自分の子供だけでなく、「○○君、今日はよく走るなあ」とか、「女の子だけど、○○ちゃん、積極的だなあ」とか、「○○君、目立たないけど、しっかり守ってる、えらいなあ」などと心のなかで思いながら。
平和をイメージするとしたら、いまの私には、こんな週末の午前のひとときが浮かんできます。
スポーツって、プロやオリンピックじゃなくても、観ていて、楽しい。
小学校の運動会で障害をもった生徒が先生と手をつないで徒競走に参加する、太った子がビリでも一生懸命ゴール目指して走る、そんな姿を見ると目頭が熱くなり、思わず声が出てしまいます。
がんばれーッ!
と見るばかりでなく、桜も咲き始めたことだし、しばらくサボっていたジョギングをそろそろ再開しよう。
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●スタッフ紹介・・・・
水島さつき)
編集作業と事務局の仕事、それから週一のメルマガ担当。時々、「この人に聞きたい」インタビューや対談、ルポなどもやってます。年齢は秘密です。趣味は、猫を可愛がること。
コルヴィッツ)
「世界から見た今のニッポン」へのコラムを集めるべく、友人知人関係を越えて、ネットの海を遊泳しています。気分転換にやるのは、深夜にロックをヘッドフォンで聴いて踊ること(もちろん誰も見てないところで)。
想起来)
(シャンチーライと読んでください。中国語で「思いつく」)「マガジン9条」創刊以来の関わりですが、今は特に担当はありません。関心があるのは、肩こり、眼精疲労、腰痛をどう治すか。北京五輪に行くかどうか、迷ってます。好きな食べ物は、りんごとおせんべい。
アンドレ)
2m近い身長に120キロの体重をもち、どこからどう見ても体育会系、が、まったく運動をしたことがないオタク中年サラリーマン35歳。埼玉県在住。マガ9のアクセス向上主任。好みのタイプは音無響子。
図案チーム)
デザイン、イラストを担当の4人チーム。マガ9のページデザインには、読みやすさ、明るさ、ばかばかしさ、正直さ、テキトーさを心がけています。
●スタッフ紹介・・・・
水島さつき)
編集作業と事務局の仕事、それから週一のメルマガ担当。時々、「この人に聞きたい」インタビューや対談、ルポなどもやってます。年齢は秘密です。趣味は、猫を可愛がること。
コルヴィッツ)
「世界から見た今のニッポン」へのコラムを集めるべく、友人知人関係を越えて、ネットの海を遊泳しています。気分転換にやるのは、深夜にロックをヘッドフォンで聴いて踊ること(もちろん誰も見てないところで)。
想起来)
(シャンチーライと読んでください。中国語で「思いつく」)「マガジン9条」創刊以来の関わりですが、今は特に担当はありません。関心があるのは、肩こり、眼精疲労、腰痛をどう治すか。北京五輪に行くかどうか、迷ってます。好きな食べ物は、りんごとおせんべい。
アンドレ)
2m近い身長に120キロの体重をもち、どこからどう見ても体育会系、が、まったく運動をしたことがないオタク中年サラリーマン35歳。埼玉県在住。マガ9のアクセス向上主任。好みのタイプは音無響子。
図案チーム)
デザイン、イラストを担当の4人チーム。マガ9のページデザインには、読みやすさ、明るさ、ばかばかしさ、正直さ、テキトーさを心がけています。
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